“藍地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいじ80.0%
あゐぢ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草葡萄くさぶどうのくすんだ藍地あいじに太い黒の格子こうしが入ったそれは非常に地味な着物であったが、膝頭ひざがしらのあたりから軽く自然に裾をさばいて
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
十九ばかりの品のあるお嬢さんが、しっとり寂しいほど、着痩きやせのした、しまお召に、ゆうぜんの襲着かさねぎして、藍地あいじ糸錦の丸帯。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藍地あゐぢこん立絞たてしぼり浴衣ゆかたたゞ一重ひとへいとばかりのくれなゐせず素膚すはだた。えりをなぞへにふつくりとちゝくぎつて、きぬあをい。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)