“旅疲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たびづかれ66.7%
たびやつれ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチ一派の絵画をもう一遍見直そうとして、旅疲たびづかれのしている妻を引張りまわしながら丸三日を過ごした。
(新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さも旅疲たびづかれさま見えて、鼠地ねずみじの縮緬に、麻の葉鹿の子の下着の端、なまめかしきまでひざななめに、三枚襲さんまいがさね着痩きやせのした、撫肩なでがたの右を落して、前なる桐火桶きりひおけの縁に、ひきつけた火箸ひばしに手をかけ
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
赤い頭巾ずきんを冠せた乳呑児を負いまして、鼠色の脚絆きゃはん草鞋穿わらじばき、それは旅疲たびやつれのしたあわれな様子。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)