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木遣
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きや
ふりがな文庫
“
木遣
(
きや
)” の例文
木遣
(
きや
)
りでも出そうな騒ぎ。やがて、総がかりで女をかつごうとしていると、そばの
闇黒
(
くらやみ
)
から、
凛
(
りん
)
として
科白
(
せりふ
)
もどきの声が響いた。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
氏子中の町々を興奮の
坩堝
(
るつぼ
)
にし、名物の十一本の
山車
(
だし
)
が、人波を掻きわけて、警固の金棒の音、
木遣
(
きや
)
りの声、金屏風の反映する中をねり歩いたのです。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
とにもかくにも彼の家では、やがて
木遣
(
きや
)
りの唄もいさましく送られて来るであろうこの男を待っていたであろう。それは目に見えるような事実なのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
万吉はいい声だったが、明らかに
木遣
(
きや
)
りの声であったし、節まわしも木遣りそのままであった。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
振舞い酒に好い気持になった連中が、向うから来る廻礼の女なんかをひやかしながら、
木遣
(
きや
)
りの声を張り揚げて流してゆく。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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その間、ながく低く
吼
(
ほ
)
えるような
木遣
(
きや
)
り歌であった。棟梁はいくらか
蒼
(
あお
)
ざめていた。仕事の神聖さに圧されて
硬
(
こわ
)
ばるような緊張をおぼえた。彼は
木槌
(
きづち
)
をふりあげて棟木をうちおさめた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
日枝
(
ひえ
)
神社の山王祭と共に、御用祭又は天下祭と言はれ、
隔
(
かく
)
年に行はれたこの威儀は、
氏子
(
うぢこ
)
中の町々を興奮の
坩堝
(
るつぼ
)
にし、名物の十一本の
山車
(
だし
)
が、人波を掻きわけて、警固の金棒の音、
木遣
(
きや
)
りの聲
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大通りに、
木遣
(
きや
)
りの声が流れて来た。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“木遣”の解説
木遣、木遣り(きやり)は、労働歌の一つ、木遣り歌・木遣り唄とも。本来は作業唄だが、民謡や祭礼の唄として、各地に伝承されている。
(出典:Wikipedia)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“木遣”で始まる語句
木遣歌
木遣節
木遣音頭