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高慢
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こうまん
ふりがな文庫
“
高慢
(
こうまん
)” の例文
こういいおわると、まま母はくるりとむこうをむいて、
高慢
(
こうまん
)
ちきなふたりのむすめをつれて、さっさといってしまいました。
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
彼
(
かれ
)
には
一体
(
いったい
)
どうしていいのか
分
(
わか
)
らなかったのです。ただ、こう
幸福
(
こうふく
)
な
気持
(
きもち
)
でいっぱいで、けれども、
高慢
(
こうまん
)
な
心
(
こころ
)
などは
塵
(
ちり
)
ほども
起
(
おこ
)
しませんでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
晴明
(
せいめい
)
はそれを
聞
(
き
)
いて、「ふん。」と
心
(
こころ
)
の中であざ
笑
(
わら
)
いました。そして
少
(
すこ
)
しいたずらをして、
高慢
(
こうまん
)
らしい
道満
(
どうまん
)
の
鼻
(
はな
)
をあかせてやりたいと
思
(
おも
)
いました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
美人ではないが、よく見ると、可愛い顔をしている。なによりも、
高慢
(
こうまん
)
らしい感じがしないのがいい。眼がいいのだ。メリーの眼は、ほんとにいい。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
わたしはひじょうに
高慢
(
こうまん
)
な先生であった。だから
生徒
(
せいと
)
の質問に答えることができないのが
情
(
なさ
)
けなかった。しかもかれはけっしてわたしを
容赦
(
ようしゃ
)
しはしなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
諸君、ぼくは
高慢
(
こうまん
)
なアメリカ人、
伝統
(
でんとう
)
のないアメリカ人、
礼儀
(
れいぎ
)
も知らず道義も知らず
物質万能
(
ぶっしつばんのう
)
のアメリカ人、とこういったなら米国人はどんな気持ちがするだろう。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
お前は
書
(
か
)
くために書いたんだ。
偉
(
えら
)
い
音楽家
(
おんがくか
)
になりたくて、人にほめられたくて、書いたんだ。お前は
高慢
(
こうまん
)
だった、お前は
嘘
(
うそ
)
つきだった、それで
罰
(
ばつ
)
をうけた……そこだ。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
嘗
(
な
)
めて来なければ芸道の
真諦
(
しんたい
)
に
悟入
(
ごにゅう
)
することはむずかしい彼女は従来甘やかされて来た他人に求むるところは
酷
(
こく
)
で自分は苦労も
屈辱
(
くつじょく
)
も知らなかった誰も彼女の
高慢
(
こうまん
)
の鼻を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
父母
(
ちゝはゝ
)
そろひて
家
(
いゑ
)
の
内
(
うち
)
に
籠
(
こも
)
り
居
(
ゐ
)
にても
濟
(
す
)
むべき
娘
(
むすめ
)
が、
人目
(
ひとめ
)
に
立
(
た
)
つほど
才女
(
さいじよ
)
など
呼
(
よ
)
ばるゝは
大方
(
おほかた
)
お
侠
(
きやん
)
の
飛
(
と
)
びあがりの、
甘
(
あま
)
やかされの
我
(
わが
)
まゝの、つゝしみなき
高慢
(
こうまん
)
より
立
(
た
)
つ
名
(
な
)
なるべく
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「なんだか
高慢
(
こうまん
)
ちきな娘だこと」と、母はあくる日そう言った。——「よく考えてみるがいいわ——何を高慢ぶることがあるんだろう——
あんなグリゼットみたいな顔をしてさ
(
アヴェク・サ・ミーヌ・ド・グリゼット
)
!」
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
命を
賭
(
と
)
しても此帷幕の
隙見
(
すきみ
)
をす可く努力せずに居られぬ人を
哂
(
わら
)
うは
吾儕
(
われら
)
が
鈍
(
どん
)
な
高慢
(
こうまん
)
であろうが、同じ
生類
(
しょうるい
)
の進むにも、鳥の道、魚の道、
虫
(
むし
)
の道、また
獣
(
けもの
)
の道もあることを忘れてはならぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「そんならどうしたの? 誰か
高慢
(
こうまん
)
チキな意地悪と
喧嘩
(
けんか
)
でもしたの。」
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
大方
高慢
(
こうまん
)
ちきな釣道楽で、自分の釣るところをおれに見せびらかすつもりかなんかで
誘
(
さそ
)
ったに違いない。そんな事で見せびらかされるおれじゃない。
鮪
(
まぐろ
)
の二匹や三匹釣ったって、びくともするもんか。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
くれぐれも
高慢
(
こうまん
)
な心を起こさないようにね、ケメトスや
彗星の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ふたりがあんまり
腹
(
はら
)
いっぱい食べすぎたせいか、それとも、
高慢
(
こうまん
)
ちきになってしまったためか、そのへんのところはよくわかりませんけど、とにかく
ならずもの
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
音楽では、
高慢
(
こうまん
)
になって
嘘
(
うそ
)
をつけば、きっと
罰
(
ばち
)
があたる。音楽は
謙遜
(
けんそん
)
で
誠実
(
せいじつ
)
でなくてはならない。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
伯母
(
おば
)
が
高慢
(
こうまん
)
がほはつく/″\と
嫌
(
い
)
やなれども、あの
高慢
(
こうまん
)
にあの
温順
(
すなほ
)
なる
身
(
み
)
にて
事
(
こと
)
なく
仕
(
つか
)
へんとする
氣苦勞
(
きぐろう
)
を
思
(
おも
)
ひやれば、せめては
傍
(
そば
)
近
(
ちか
)
くに
心
(
こゝろ
)
ぞへをも
爲
(
な
)
し、
慰
(
なぐさ
)
めにも
爲
(
な
)
りてやり
度
(
たし
)
と
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ぼくは
一座
(
いちざ
)
の親方だよ」とわたしは
高慢
(
こうまん
)
らしく言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
と、
高慢
(
こうまん
)
な
顔
(
かお
)
をしてお
答
(
こた
)
え
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
けれども、お姫さまの
高慢
(
こうまん
)
ちきな気持ちはこれでもまだおさまらず、こんどはこんなことをいいだしました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「ちょいと、この
高慢
(
こうまん
)
ちきなお
姫
(
ひめ
)
さまをごらんよ。ずいぶんおめかししたこと。」
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「見てやってよ、あの
高慢
(
こうまん
)
ちきを。」
森のなかの三人の小人
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
慢
常用漢字
中学
部首:⼼
14画
“高慢”で始まる語句
高慢面
高慢振
高慢稚気