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葡萄酒
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ぶだうしゆ
ふりがな文庫
“
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)” の例文
が、少くとも女性の読者に多少の
魅力
(
みりよく
)
のあることは決して「
勤人
(
つとめにん
)
」や「海上日記」や「
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
」の
後
(
あと
)
には落ちない筈である。
変遷その他
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その晩は
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
などを飲んで、遅くまで話したが、それも取留めのない彼の感激から出る
辞
(
ことば
)
ばかりで、期待したやうな
実
(
み
)
のある話は少しもなかつた。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
その
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
は、むかし、わたしが聖者にだしてゐたのの、たゞ一本の残りです。たくさん飲んで下さい。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
肉色の
薔薇
(
ばら
)
の花、さも丈夫らしい、
間
(
ま
)
の
拔
(
ぬ
)
けた
薔薇
(
ばら
)
の花、肉色の
薔薇
(
ばら
)
の花、おまへは、わたしたちに
紅
(
あか
)
い弱い
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
を
注
(
か
)
けて誘惑する、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
富岡は、何かで読んだ、ワイルドの
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
の醸造量と質とを知るには、なにも、一樽あけてみる必要はないのだと云ふ言葉を思ひ出してゐる。むし返しは沢山である。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
お
婿
(
むこ
)
さんが、
硝子盃
(
コツプ
)
に、
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
をお
計
(
はか
)
んなさる
間
(
あひだ
)
——えゝ
然
(
さ
)
うよ。……お
寝室
(
ねま
)
には
私
(
わたし
)
と三
人
(
にん
)
きり。……
誰
(
だれ
)
も
可厭
(
いや
)
だつて、
看護婦
(
かんごふ
)
さんさへお
頼
(
たの
)
みなさらないんだそうです。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「何千
哩
(
マイル
)
も離れた島で、
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
の出來る處だとかつて——料理番が教へてくれましたつけ——」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
と
是
(
これ
)
から
案内
(
あんない
)
に
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
き、
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
ると
葭簀張
(
よしずばり
)
の
腰掛
(
こしか
)
け
茶屋
(
ぢやゝ
)
で、
奥
(
おく
)
が
住居
(
すまゐ
)
になつて
居
(
を
)
り、
戸棚
(
とだな
)
が
三
(
みつ
)
つばかり
有
(
あ
)
り、
棚
(
たな
)
が
幾
(
いく
)
つも
有
(
あ
)
りまして、
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
、ラムネ、
麦酒
(
ビール
)
などの
壜
(
びん
)
が
幾本
(
いくほん
)
も並んで
居
(
ゐ
)
て
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清作が 納屋にしまつた
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
は
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
の色にさきけりさくら
艸
(
さう
)
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
あやまちて
零
(
こぼ
)
したる
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
の
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
宿屋の主人は大喜びで、みんなに
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
をだしました。後から後から人がおしかけてきました。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
お
婿
(
むこ
)
さんが
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
をお
計
(
はか
)
んなさる
間
(
あひだ
)
に、
細
(
ほつそ
)
りした
手
(
て
)
を、
恁
(
か
)
うね、
頬
(
ほゝ
)
へつけて、うつくしい
目
(
め
)
で
撓
(
た
)
めて
爪
(
つめ
)
を
見
(
み
)
なすつたんでせう、のびてるか
何
(
ど
)
うだかつて——
凝
(
じつ
)
と
御覧
(
ごらん
)
なすつたんですがね
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
家
(
うち
)
のロバートはきつと
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
商人だつて云つてましたつけ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そまつな食事でしたが、とてもおいしい
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
がついてゐました。エミリアンは一口飲んで、びつくりしました。そんなおいしいのはまだ飲んだことがありませんでした。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
……
義兄
(
にい
)
さんがお
心
(
こゝろ
)
づくしの
丸薬
(
おくすり
)
ですわね。……
私
(
わたし
)
が
最初
(
さいしよ
)
お
見舞
(
みまひ
)
に
行
(
い
)
つた
時
(
とき
)
、ことづかつて
参
(
まゐ
)
りました……あの
薬
(
くすり
)
を、お
婿
(
むこ
)
さんの
手
(
て
)
から、
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
硝子盃
(
コツプ
)
で
飲
(
あが
)
るんだつて、——えゝ、
先刻
(
さつき
)
……
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
内
(
うち
)
の
女中
(
ぢよちう
)
の
情
(
なさけ
)
で。……
敢
(
あへ
)
て
女中
(
ぢよちう
)
の
情
(
なさけ
)
と
言
(
い
)
ふ。——
此
(
こ
)
の
際
(
さい
)
、
臺所
(
だいどころ
)
から
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
を
二罎
(
にびん
)
持出
(
もちだ
)
すと
言
(
い
)
ふに
到
(
いた
)
つては
生命
(
いのち
)
がけである。けちに
貯
(
たくは
)
へた
正宗
(
まさむね
)
は
臺所
(
だいどころ
)
へ
皆
(
みな
)
流
(
なが
)
れた。
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
は
安値
(
やす
)
いのだが、
厚意
(
こゝろざし
)
は
高價
(
たか
)
い。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“葡萄酒(ワイン)”の解説
ワイン(fr: vin、en: wine、it: vino、de: Wein)とは、主としてブドウの果汁を発酵させたアルコール飲料(酒)である。葡萄酒(ぶどうしゅ)とも。通常、単に「ワイン」と呼ばれる場合には、ブドウ以外の他の果実の果汁を主原料とする酒は含まない。日本の酒税法では「果実酒」に分類されている。また、日本語での「酒」と同じく、欧州語においてはアルコール飲料(特に果実酒)全体を指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
葡
漢検準1級
部首:⾋
12画
萄
漢検準1級
部首:⾋
11画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“葡萄酒”で始まる語句
葡萄酒煮
葡萄酒罎
葡萄酒市場