“ぶだうしゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
葡萄酒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肉色の薔薇ばらの花、さも丈夫らしい、けた薔薇ばらの花、肉色の薔薇ばらの花、おまへは、わたしたちにあかい弱い葡萄酒ぶだうしゆけて誘惑する、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
富岡は、何かで読んだ、ワイルドの葡萄酒ぶだうしゆの醸造量と質とを知るには、なにも、一樽あけてみる必要はないのだと云ふ言葉を思ひ出してゐる。むし返しは沢山である。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
婿むこさんが、硝子盃コツプに、葡萄酒ぶだうしゆをおはかんなさるあひだ——えゝうよ。……お寝室ねまにはわたしと三にんきり。……だれ可厭いやだつて、看護婦かんごふさんさへおたのみなさらないんだそうです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)