算術さんじゅつ)” の例文
といわれるので、長吉ちょうきち落第らくだいしてはならないとおもって、うちかえってからも、その学校がっこうならってきた算術さんじゅつはかならず復習ふくしゅういたしました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つぎの日学校の一時間目は算術さんじゅつでした。キッコはふとああ木ペンを持っていないなと思いました。それからそうだ昨日きのうの変な木ペンがある。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
エムリーヌ・カペルさんも、算術さんじゅつ時間じかんがよく出来できたので、いいおてんをいただきました。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
おれは道夫をよろこばせ、つ愉快に勉強させてやろうと思って、これを買って来たんだ。これ一名いちめい親心おやごころのレコードという。道夫、さあ、かけてごらん。「算術さんじゅつの歌」というラベルの方だよ。
新学期行進曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くる学校がっこうへいってからも算術さんじゅつ時間じかんになるのがにかかってひかじょうにみんながあそんでいるときでも、長吉ちょうきちひとりふさいでいました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
(もう算術さんじゅつだっていっこうひどくない。字だって上手じょうずに書ける。算術帳とだって国語帳とだって雑作ぞうさなく書ける)
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ですから、算術さんじゅつはちっともわかりません。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
かれ今日きょうはどうか自分じぶんにあたらなければいいがとこころのうちでそればかりいのっていました。やがてその算術さんじゅつ時間じかんとなりました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
算術さんじゅつの時間でした。「一ダース二十せんの鉛筆を二ダース半ではいくらですか。」先生が云いました。みんなちょっと運算うんざんしてそれからだんだんさっと手をあげました。とうとうみんなあげました。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
小学校しょうがっこうにいる時分じぶんのことでした。あるあさ時間じかんは、算術さんじゅつであったが、友吉ともきちは、このもまたおくれてきたのであります。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
本屋ほんやの二かいで、学校がっこうごっこをやっていたのさ、ぼくは、算術さんじゅつが七てんで、かたが八てんで、三ばんだ。えらいだろう。」と、しょうちゃんは、いいました。
ねことおしるこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、とりがそうする時分じぶんは、吉雄よしおは、学校がっこうへいってしまって、教室きょうしつにはいって、先生せんせいから、お修身しゅうしんや、算術さんじゅつおそわっているころなのでありました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのことでした。算術さんじゅつ時間じかんに、先生せんせいは、戸田とだが、宿題しゅくだいをしてこなかったので、たいそうおしかりになりました。
宿題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つぎは、算術さんじゅつ時間じかんでした。ベルがって、みんな教室きょうしつにはいったときです。
政ちゃんと赤いりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
ははは、めったにそとへもず、うちにいて、針仕事はりしごとをしていました。少年しょうねんは、そばで、ほんんだり、算術さんじゅつのけいこをしたりしました。はは仕事しごとができあがると、それをって、まちへゆきました。
お母さんのかんざし (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうおかあさんにいわれると、さすがに、としちゃんも心配しんぱいになるとみえて、ごほんしたり、また、おねえさんや、おにいさんから算術さんじゅつのわからないところをきいたりして、勉強べんきょうをしましたが、それも
年ちゃんとハーモニカ (新字新仮名) / 小川未明(著)
試験場しけんじょうはいると、すべてのことをわすれてしまいました。算術さんじゅつかた試験しけんをすまして、哲夫てつおは、ふたたびひかしつへもどると、そこには、おかあさんが、じっとしてこしをかけてっていられました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、その気持きもちは、学校がっこうで、いくらかんがえても、算術さんじゅつこたえができなかったときのように、あたまなかが、もやもやとしていたのでした。いえへかえってからも、しつこく後悔こうかいがくりかえされたのです。
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)