竹馬たけうま)” の例文
太郎たろうは、おとうさんや、おかあさんのいうことをきませんでした。竹馬たけうまることが大好だいすきで、毎日まいにちそと竹馬たけうまってあそんでいました。
竹馬の太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんなでも、うま荷物にもつをつけ、合羽かつぱむら馬方うまかたかれてゆきみちとほることもありました。とうさんが竹馬たけうまうへから
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「親分、さすがに目が高けえ。踊りの輪の外に燃えて居る焚火たきびの中から、燃え殘つた竹馬たけうまを一本見つけて來ましたよ。あとの一本は燃えきつてしまつたが」
この大將たいしやう若樣わかさまなんなくさとしとりこになりけり、令孃ひめとのなかむつましきをるより、奇貨きくわおくべしと竹馬たけうま製造せいざうはじめに、植木うゑき講譯かうしやく、いくさ物語ものがたり田舍ゐなかぢいばあ如何いかにをかしきことひて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
独楽こまたこ竹馬たけうまやらは棄てられねばならない。鶴見はそのなかでも独楽は得意で、近所の町屋の子や貧民の子らと共に天下取りをやった。その外にめんこもやった。とんぼも追いかけ廻した。
が、それはほんの僅ので、鍛冶かじはまた竹馬たけうまをとり直しますと
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
次男 きのうぼくに、竹馬たけうまにのりたいって、いってたよ。
病む子の祭 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ふゆになって、ゆきりました。むら子供こどもはあるあさゆきうえこおったに、二、三にん竹馬たけうまって、野原のはらほうへやってきました。
竹馬の太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
氷滑こほりすべりや竹馬たけうまこゞへたをおうち爐邊ろばたにあぶるのもたのしみでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
太郎たろうが、竹馬たけうまって、はしったり、またねたりするのをますと、それは、ほんとうにおもしろそうでありました。
竹馬の太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうさんはお前達まへたちのやうに、竹馬たけうまつてあぞまはることもきでした。ゆきにはことにそれがたのしみでした。大黒屋だいこくやてつさん、問屋とひやの三らうさんなどゝといふ近所きんじよ子供こどもが、竹馬たけうまで一しよになるお友達ともだちでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
また、自分じぶん子供こども時分じぶんともだちと竹馬たけうまって、けっこをしたり、往来おうらいうえをまわして、あそんだことなどを記憶きおくからこしたのであります。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
竹馬たけうまにするには、ちょうどごろのたけだからでした。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)