“炉辺:ろへん” の例文
“炉辺:ろへん”を含む作品の著者(上位)作品数
中里介山4
新渡戸稲造1
林不忘1
柳宗悦1
海野十三1
“炉辺:ろへん”を含む作品のジャンル比率
哲学 > キリスト教 > キリスト教14.3%
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓12.5%
芸術・美術 > 工芸 > 工芸8.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかし西洋の人は戦いに出る時も炉辺ろへんと家庭と for hearth and home を揚言ようげんする。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ともかくも兵馬は、足を洗って庫裡くり炉辺ろへんへ通りました。もう夜分は火があっても悪くはない時分です。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは「炬燵こたつの詩人」であり、「炉辺ろへんの詩人」であったところの、俳人蕪村の風貌を表象している。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
ちょっと聞くといかにも個人的であるが、しからばとて国がたおれても自分の炉辺ろへん差支さしつかえなければ平気でいるかというとそうでない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
人夫にんぷは自分の疎開して居る、十右衛門の炉辺ろへんで夕飯を食ひ酒を飲んで帰つて行つた。
三年 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
しかしそれとても昔の歴史をたどってみれば、全く無理な間違え方ともいえないので、この一行が宿へ到着して、一浴を試みてから炉辺ろへんへかたまっての話に、
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
詩人蕪村の心が求め、孤独の人生にかわきあこがれて歌ったものは、実にこのスイートホームの家郷であり、「炉辺ろへん団欒だんらん」のイメージだった。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
その時分、温泉宿の中では、池田良斎と、北原賢次とが、炉辺ろへんかおを見合わせ、
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
所謂いはゆる炉辺ろへんの幸福」のうそは勿論彼には明らかだつたであらう。
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
冬夜の炉辺ろへんに夏の宵のやりに幼少から父祖古老に打ちこまれた反徳川の思念が身に染み、学は和漢に剣は自源じげん擁心流ようしんりゅう拳法けんぽう
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
僕は、近き将来に於て、卓越たくえつした科学小説家のあらわすところの数多くの勝れた科学小説を楽しく炉辺ろへんに読みふける日の来ることを信じて疑わない。
『地球盗難』の作者の言葉 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その言うところによると、この間、一人の武者修行の者があって、武州から大菩薩を越え、この裂石の雲峰寺へ一泊を求めた時に、雲衲うんのうが集まっての炉辺ろへんの物語——
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宇津木兵馬は、北原賢次に案内されて、例の炉辺ろへんまでやって来ました。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おそらく、過日の武者修行が、裂石さけいしの雲峰寺で、炉辺ろへんの物語の種としたのは、途中、このお松の蛇の目姿にであって、それに潤色と、誇張とを加えたのかも知れません。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この壺は炉辺ろへんで用いる番茶入である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
埋火うづみびをかき起して炉辺ろへん再びにぎはしく、少婦は我と車夫との為に新飯をかしぎ、老婆は寝衣しんいのまゝに我が傍にありて、一枚の渋団扇しぶうちはに清風をあほりつゝ、我が七年の浮沈を問へり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
その時はまだ、どっちも気がつかずにいたが、やがて越前の穴馬まで、辛苦を共にして落ちて行くうち、ある夜山家の炉辺ろへんばなしのうちに、はしなくもこの十兵衛光秀とわしとは、初対面でなかったことが明らかになった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)