“ろへん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炉辺89.5%
爐邊10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩人蕪村の心が求め、孤独の人生にかわきあこがれて歌ったものは、実にこのスイートホームの家郷であり、「炉辺ろへん団欒だんらん」のイメージだった。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
ある夜山家の炉辺ろへんばなしのうちに、はしなくもこの十兵衛光秀とわしとは、初対面でなかったことが明らかになった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてその農民小屋のうみんごやにはひつてると爐邊ろへんにはまきやされてあつて、その地方ちほう風俗ふうぞくをしたぢいさんがたばこをいぶらしてゐたり
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
リード夫人は、爐邊ろへんのいつもの席にすわつてゐた。私に、彼女は、もつと近くに來るようにと、合圖あひづした。
そして女占者をんなうらなひしや——若し彼女が女占者なら——は、爐邊ろへんの安樂椅子に非常に居心地よささうに掛けてゐた。
もの三階建さんがいだての立派りつぱなもので、その一番下いちばんした部屋へやにはスエーデンの各地方かくちほう農家のうか状態じようたいをそのまゝこゝへうつしてあつて、寢臺しんだいだとか爐邊ろへん模樣もようなどが地方々々ちほう/\べつ區別くべつしてならべてあるのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)