爐邊ろへん)” の例文
新字:炉辺
さてその農民小屋のうみんごやにはひつてると爐邊ろへんにはまきやされてあつて、その地方ちほう風俗ふうぞくをしたぢいさんがたばこをいぶらしてゐたり
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
リード夫人は、爐邊ろへんのいつもの席にすわつてゐた。私に、彼女は、もつと近くに來るようにと、合圖あひづした。
そして女占者をんなうらなひしや——若し彼女が女占者なら——は、爐邊ろへんの安樂椅子に非常に居心地よささうに掛けてゐた。
もの三階建さんがいだての立派りつぱなもので、その一番下いちばんした部屋へやにはスエーデンの各地方かくちほう農家のうか状態じようたいをそのまゝこゝへうつしてあつて、寢臺しんだいだとか爐邊ろへん模樣もようなどが地方々々ちほう/\べつ區別くべつしてならべてあるのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
一方ブロクルハースト氏は、手を後に組んで、爐邊ろへんに立ち、傲然がうぜんと全生徒を見渡してゐた。