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水溜
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みづたまり
ふりがな文庫
“
水溜
(
みづたまり
)” の例文
風鈴屋
(
ふうりんや
)
でも
通
(
とほ
)
る
事
(
こと
)
か。——
振返
(
ふりかへ
)
つた
洋館
(
やうくわん
)
をぐわさ/\とゆするが
如
(
ごと
)
く、
貨物車
(
くわもつしや
)
が、
然
(
しか
)
も
二臺
(
にだい
)
。
私
(
わたし
)
をかばはうとした
同伴
(
つれ
)
の
方
(
はう
)
が
水溜
(
みづたまり
)
に
踏
(
ふ
)
みこんだ。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
或る者は
鋤
(
すき
)
を持つて
溝
(
みぞ
)
を掘り、或る者はそこから掘上げられた土を運んで、地続きになつてゐる
凹
(
くぼ
)
みの
水溜
(
みづたまり
)
を埋めてゐ
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
『
主
(
しゆ
)
憐
(
あはれめ
)
よ、
主
(
しゆ
)
憐
(
あはれめ
)
よ、
主
(
しゆ
)
憐
(
あはれめ
)
よ!』と、
敬虔
(
けいけん
)
なるセルゲイ、セルゲヰチは
云
(
い
)
ひながら。ピカ/\と
磨上
(
みがきあ
)
げた
靴
(
くつ
)
を
汚
(
よご
)
すまいと、
庭
(
には
)
の
水溜
(
みづたまり
)
を
避
(
よ
)
け/\
溜息
(
ためいき
)
をする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
僕等は馬車を駆つて見物して廻つたが、途上の所見を少し並べて云ふと、土の色が概して
印度黄
(
インヂアンエロウ
)
若
(
もし
)
くは
輝紅
(
ライトレツド
)
を呈し、其れが
雨水
(
うすゐ
)
に溶解すれば美しい
橙黄色
(
オレンジいろ
)
の
水溜
(
みづたまり
)
が出来る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
大掃除
(
おほさうぢ
)
の
時
(
とき
)
に、
床板
(
ゆかいた
)
を
剥
(
はが
)
すと、
下
(
した
)
は
水溜
(
みづたまり
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
溢
(
あふ
)
れたのがちよろ/\と
蜘蛛手
(
くもで
)
に
走
(
はし
)
つたのだから
可恐
(
おそろし
)
い。
此
(
こ
)
の
邸
(
やしき
)
……いや
此
(
こ
)
の
座敷
(
ざしき
)
へ
茸
(
きのこ
)
が
出
(
で
)
た。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
黒ずんだマロニエの
木立
(
こだち
)
に白樺がまじつて居て
落葉
(
おちば
)
の中に
所所
(
ところどころ
)
水溜
(
みづたまり
)
が木の影を映して居る。縦横に交叉して居る大きな
路
(
みち
)
は
時時
(
ときどき
)
馬車の
地響
(
ぢひゞき
)
を挙げ
乍
(
なが
)
ら、
其
(
その
)
先は深い自然林の中に消えて
仕舞
(
しま
)
ふ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
意氣込
(
いきご
)
んで
話
(
はなし
)
をすると——
道理
(
だうり
)
こそ……
三光社
(
さんくわうしや
)
の
境内
(
けいだい
)
は
大變
(
たいへん
)
な
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
で、
雨
(
あめ
)
の
水溜
(
みづたまり
)
のある
處
(
ところ
)
へ、
飛
(
と
)
びながらすい/\と
下
(
お
)
りるのが
一杯
(
いつぱい
)
で、
上
(
うへ
)
を
乘越
(
のりこ
)
しさうで
成
(
な
)
らなかつた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
奧
(
おく
)
に
住
(
す
)
める
人
(
ひと
)
の
使
(
つか
)
へる
婢
(
をんな
)
、やつちや
場
(
ば
)
に
青物
(
あをもの
)
買
(
か
)
ひに
出
(
い
)
づるに、いつも
高足駄
(
たかあしだ
)
穿
(
は
)
きて、なほ
爪先
(
つまさき
)
を
汚
(
よご
)
すぬかるみの、
特
(
こと
)
に
水溜
(
みづたまり
)
には、
蛭
(
ひる
)
も
泳
(
およ
)
ぐらんと
氣味惡
(
きみわる
)
きに、
唯
(
たゞ
)
一重
(
ひとへ
)
森
(
もり
)
を
出
(
い
)
づれば
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
溜
漢検準1級
部首:⽔
13画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶
水洟