トップ
>
月見
>
つきみ
ふりがな文庫
“
月見
(
つきみ
)” の例文
お
月見
(
つきみ
)
にといってあなたを
誘
(
さそ
)
い
出
(
だ
)
して、こんな
山奥
(
やまおく
)
へ
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
たのは、
今年
(
ことし
)
はあなたがもう七十になって、いつ
島流
(
しまなが
)
しにされるか
分
(
わ
)
からないので
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
萱にはいくつかの種類があるが、まず東京でいう
薄尾花
(
すすきおばな
)
のことで、郊外のわたしの家の狭い庭でも、お
月見
(
つきみ
)
に
插
(
さ
)
すくらいなら、
栽
(
う
)
えなくとも自然に生える。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
岸のところどころに
芒
(
すすき
)
が生えている。近づいて見ると「この草取るべからず」という制札を立ててあって、
後
(
のち
)
の
月見
(
つきみ
)
の材料にと貯えて置くものと察せられた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
……
通
(
とほ
)
りの
花屋
(
はなや
)
、
花政
(
はなまさ
)
では、きかない
氣
(
き
)
の
爺
(
ぢい
)
さんが、
捻鉢卷
(
ねぢはちまき
)
で、お
月見
(
つきみ
)
のすゝき、
紫苑
(
しをん
)
、
女郎花
(
をみなへし
)
も
取添
(
とりそ
)
へて、おいでなせえと、やつて
居
(
ゐ
)
た。
葉
(
は
)
に
打
(
う
)
つ
水
(
みづ
)
もいさぎよい。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今宵
(
こよひ
)
は
舊暦
(
きうれき
)
の十三
夜
(
や
)
、
舊弊
(
きうへい
)
なれどお
月見
(
つきみ
)
の
眞似事
(
まねごと
)
に
團子
(
いし/\
)
をこしらへてお
月樣
(
つきさま
)
にお
備
(
そな
)
へ
申
(
まを
)
せし、これはお
前
(
まへ
)
も
好物
(
かうぶつ
)
なれば
少々
(
せう/\
)
なりとも
亥之助
(
ゐのすけ
)
に
持
(
も
)
たせて
上
(
あげ
)
やうと
思
(
おも
)
ふたれど
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
月見
(
つきみ
)
というは六つの
胡桃
(
くるみ
)
の
実
(
み
)
を十二に割り
一時
(
いっとき
)
に
炉
(
ろ
)
の火にくべて一時にこれを引き上げ、一列にして右より正月二月と数うるに、満月の夜晴なるべき月にはいつまでも赤く
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「おかあさん、
今夜
(
こんや
)
はほんとうにいい
月
(
つき
)
ですね。お山に
登
(
のぼ
)
ってお
月見
(
つきみ
)
をしましょう。」
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
實家
(
じつか
)
でも
少
(
すこ
)
し
何
(
なん
)
とか
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
たならばお
前
(
まへ
)
の
肩身
(
かたみ
)
も
廣
(
ひろ
)
からうし、
同
(
おな
)
じくでも
少
(
すこ
)
しは
息
(
いき
)
のつけやう
物
(
もの
)
を、
何
(
なに
)
を
云
(
い
)
ふにも
此通
(
このとほ
)
り、お
月見
(
つきみ
)
の
團子
(
いし/\
)
をあげやうにも
重箱
(
おぢう
)
からしてお
恥
(
はづ
)
かしいでは
無
(
な
)
からうか
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
月見
(
つきみ
)
でもあるまいが、
背戸
(
せど
)
の
露草
(
つゆくさ
)
は
青
(
あを
)
く
冴
(
さ
)
えて
露
(
つゆ
)
にさく。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
(
み
)
たしと
思
(
おも
)
はゞ
替
(
かは
)
り
目
(
め
)
毎
(
ごと
)
の
芝居
(
しばゐ
)
行
(
ゆ
)
きも
誰
(
た
)
れかは
苦情
(
くぜう
)
を
申
(
まをす
)
べき、
花見
(
はなみ
)
、
月見
(
つきみ
)
に
旦那
(
だんな
)
さま
催
(
もよほ
)
し
立
(
た
)
てゝ、
共
(
とも
)
に
連
(
つ
)
らぬる
袖
(
そで
)
を
樂
(
たの
)
しみ、お
歸
(
かへ
)
りの
遲
(
おそ
)
き
時
(
とき
)
は
何處
(
どこ
)
までも
電話
(
でんわ
)
をかけて、
夜
(
よる
)
は
更
(
ふ
)
くるとも
寐給
(
ねたま
)
はず
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“月見”の解説
月見(つきみ)は、月、主に満月を眺めて楽しむことである。観月(かんげつ)とも称する。
鶏卵の黄身を満月に例えた料理を月見と称する事例がある(後節参照)。
(出典:Wikipedia)
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“月見”で始まる語句
月見草
月見堂
月見寺
月見橋
月見櫓
月見茸
月見団子
月見小草