我國わがくに)” の例文
新字:我国
しかるも我國わがくに財源ざいげんにはかぎりあり、兵船へいせん増加ぞうかにも限度げんどあり、くにおもふの日夜にちや此事このこと憂慮ゆうりよし、えず此點このてんむかつてさくこうじてる。
また金解禁きんかいきん我國わがくに工業こうげふあたへる影響えいきやうついるに、我國わがくにおいては對米爲替相場たいべいかはせさうば大正たいしやうねん以來いらい平均へいきんドル乃至ないしドル下落げらくにして
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
そんなのをると、もうはるたのかとおもはれます。蝋梅ろうばいはもと支那しなさんですが、はや我國わがくに移植いしよくされおほくは庭木にはきとして灌木状かんぼくじようをしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
古人こじんいはく近きをはかればたらざるが如く遠きに渡れば乃ち餘り有りと爲す我國わがくに聽訟ちやうしようを云ふ者大概おほむね青砥藤綱あをとふぢつな大岡忠相おほをかたゞすけの兩氏が明斷を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひとつた……隧道トンネルもつてのほかチエインがある。普通ふつう我國わがくにだい一ととなへて、(代天工てんこうにかはる)と銘打めいうつたとく、甲州かふしう笹子さゝご隧道トンネルより、むしはうながいかもれぬ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我國わがくにおい大正たいしやうねんぐわつ十二にちきん輸出禁止ゆしゆつきんし實行じつかうして以來いらい十三ねんあひだきん輸出禁止ゆしゆつきんし日本にほん經濟界けいざいかいあたへた惡影響あくえいきやうなりだいなるものであつて
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
すなは震天動地しんてんどうち軍事上ぐんじじやう大發明だいはつめいをなして、その發明はつめい軍機上ぐんきじやう大秘密だいひみつとして、我國わがくににのみひとりにあり、他邦たほうには到底とうているべからず、歐米をうべい諸國しよこくこれあるかぎりは
爲替相場かはせさうば騰貴とうきにもかゝはらず糸價しかかへつ騰貴とうき賣行うれゆきまた良好りやうかうなりしに米國證劵市場べいこくしようけんしぢやう不安定ふあんてい糸價しか下落げらくしたるは我國わがくに生糸貿易きいとぼうえき非常ひじやう遺憾ゐかんとするところである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
他方たはうすくなくとも我國わがくに威信ゐしんそんせんがめには非常ひじやう决心けつしん實力じつりよくとをえうするのである。