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幣
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へい
ふりがな文庫
“
幣
(
へい
)” の例文
李は温の所を辞して、
径
(
ただ
)
ちに魚家に
往
(
い
)
って、玄機を
納
(
い
)
れて側室にしようと云った。玄機の両親は
幣
(
へい
)
の厚いのに動された。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
案内は白衣に
幣
(
へい
)
を
捧
(
さゝ
)
げて先にすゝむ。
清津
(
きよつ
)
川を
渉
(
わた
)
りやがて
麓
(
ふもと
)
にいたれり。
巉道
(
さんだう
)
を
踏
(
ふみ
)
嶮路
(
けんろ
)
に登るに、
掬樹
(
ぶなのき
)
森列
(
しんれつ
)
して日を
遮
(
さへぎ
)
り、
山篠
(
やまさゝ
)
生
(
お
)
ひ
茂
(
しげ
)
りて
径
(
みち
)
を
塞
(
ふさ
)
ぐ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
楚
(
そ
)
の
威王
(
ゐわう
)
、
莊周
(
さうしう
)
の
賢
(
けん
)
なるを
聞
(
き
)
き、
使
(
つかひ
)
をして
(三一)
幣
(
へい
)
を
厚
(
あつ
)
うして
之
(
これ
)
を
迎
(
むか
)
へしめ、
(三二)
許
(
ゆる
)
すに
相
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
すを
以
(
もつ
)
てす。
莊周
(
さうしう
)
笑
(
わら
)
つて
楚
(
そ
)
の
使者
(
ししや
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
これは神前に立って
幣
(
へい
)
を持つの意味で、他地方の
中座
(
ちゅうぎ
)
と称するものに当たる。これまた相応に信用せられている。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
夷官は必ず曰わん、日本は海国なり、陸道もて奔走すること、数百千里なれば、
幣
(
へい
)
を費すこと甚だ
巨
(
おお
)
し、火輪船を用いるの
愈
(
まさ
)
れりと為すに如かざるなりと。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
亜米利加
(
アメリカ
)
では大資本家が小資本家を吸収して利益を
壟断
(
ろうだん
)
すると云つてトラストの
幣
(
へい
)
を頻りに論じてるが日本では先づ当分トラストが行はれるほど進歩しない。
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
金
(
きん
)
の
幣
(
へい
)
が雲に乘つて下りて來る繪や、また
今樣
(
いまやう
)
の
無恰好
(
ぶかつかう
)
な軍帽を
被
(
かぶ
)
つた兵隊が、軍旗を立てゝ煙の中を
這
(
は
)
ひ出してゐる繪や、本式に白馬を一頭だけ
畫
(
ゑが
)
いたのや
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
没収し二百十四人の神職七十五人となり堀尾氏の時また減じたり。しかれども今に至るまで毎年四月十月の両度、昔の神領七千石の地の四辺に榜示の
幣
(
へい
)
を挿す。これを
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
尤
(
もつと
)
も七十何点かの画が、
悉
(
ことごと
)
くこの種類だと云ふ次第ぢやない。たとへば
畠山錦成
(
はたけやまきんせい
)
氏の「
貴美子
(
きみこ
)
」の如きは、少くともかう云ふ西洋かぶれの
幣
(
へい
)
は受けてゐない作品である。
西洋画のやうな日本画
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その日の
未
(
ひつじ
)
の刻(午後二時)である。泰親は四人の弟子たちから青、黄、赤、黒の
幣
(
へい
)
を取りあつめ、自分の持っていた白い幣と一つにたばねて、壇を降って縁さきに出た。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
バサッと
幣
(
へい
)
をきって、
直垂
(
ひたたれ
)
の
袖
(
そで
)
をたくしあげ、四方へ
弦
(
つる
)
をならす
式
(
しき
)
をおこなってから
紫白
(
しはく
)
ふた
色
(
いろ
)
の
細
(
こま
)
かい
紙片
(
しへん
)
をつかんで、
壇
(
だん
)
の上から
試合
(
しあい
)
の
広庭
(
ひろにわ
)
へ
雪
(
ゆき
)
のようにまきちらす。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
案内は白衣に
幣
(
へい
)
を
捧
(
さゝ
)
げて先にすゝむ。
清津
(
きよつ
)
川を
渉
(
わた
)
りやがて
麓
(
ふもと
)
にいたれり。
巉道
(
さんだう
)
を
踏
(
ふみ
)
嶮路
(
けんろ
)
に登るに、
掬樹
(
ぶなのき
)
森列
(
しんれつ
)
して日を
遮
(
さへぎ
)
り、
山篠
(
やまさゝ
)
生
(
お
)
ひ
茂
(
しげ
)
りて
径
(
みち
)
を
塞
(
ふさ
)
ぐ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
千枝太郎泰清は青の浄衣を着けて、おなじ色の麻の
幣
(
へい
)
をささげて、南にむかって坐っていた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
中には
幣
(
へい
)
も鏡もなくて、単に中央を
彫
(
ほ
)
り
窪
(
くぼ
)
めて、
径
(
けい
)
五寸ばかりの石の球が
篏
(
は
)
め込んであった。不思議でたまらなかったが、悪いことをしたと思うから誰にも理由を尋ねてみることができない。
幻覚の実験
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
已
(
すで
)
に
半途
(
はんと
)
にいたれば鳥の声をもきかず、
殆
(
ほとんど
)
東西を
弁
(
べん
)
じがたく道なきがごとし。案内者はよく知りてさきへすゝみ、
山篠
(
やまさゝ
)
をおしわけ
幣
(
へい
)
をさゝげてみちを
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
いずれも河原の祈祷に
幣
(
へい
)
をささげた者どもである。師匠は四人の弟子たちに言い聞かせた。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
已
(
すで
)
に
半途
(
はんと
)
にいたれば鳥の声をもきかず、
殆
(
ほとんど
)
東西を
弁
(
べん
)
じがたく道なきがごとし。案内者はよく知りてさきへすゝみ、
山篠
(
やまさゝ
)
をおしわけ
幣
(
へい
)
をさゝげてみちを
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○さて又おんべといふ物を作りてこの左義長に
翳
(
かざし
)
て火をうつらせ
焼
(
やく
)
を
祝事
(
しゆくじ
)
とす、おんべは御
ン
幣
(
へい
)
の
訛言
(
くわげん
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○さて又おんべといふ物を作りてこの左義長に
翳
(
かざし
)
て火をうつらせ
焼
(
やく
)
を
祝事
(
しゆくじ
)
とす、おんべは御
ン
幣
(
へい
)
の
訛言
(
くわげん
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“幣”の意味
《名詞》
(ぬさ)神前に供える布又は紙。
(出典:Wiktionary)
“幣(
御幣
)”の解説
御幣(ごへい、おんべい、おんべ)とは、神道の祭祀で捧げられ用いられる幣帛(へいはく)の一種で、2本の紙垂(しで)を竹または木の幣串に挟んだものである。幣束(へいそく)、幣(ぬさ)ともいう。
(出典:Wikipedia)
幣
常用漢字
中学
部首:⼱
15画
“幣”を含む語句
貨幣
紙幣
紙幣入
御幣
幣帛
幣束
青紙幣
楮幣
金幣
御幣担
造幣局
大幣
贋紙幣
幣羅坂
紙幣束
御幣餅
例幣使
贋造紙幣
奉幣
幣結
...