トップ
>
大河
>
たいが
ふりがな文庫
“
大河
(
たいが
)” の例文
千葉
(
ちば
)
、
埼玉
(
さいたま
)
、あの
大河
(
たいが
)
の
流域
(
りうゐき
)
を
辿
(
たど
)
る
旅人
(
たびびと
)
は、
時々
(
とき/″\
)
、
否
(
いや
)
、
毎日
(
まいにち
)
一
(
ひと
)
ツ
二
(
ふた
)
ツは
度々
(
たび/″\
)
此
(
こ
)
の
水
(
みづ
)
に
出會
(
でつくは
)
します。
此
(
これ
)
を
利根
(
とね
)
の
忘
(
わす
)
れ
沼
(
ぬま
)
、
忘
(
わす
)
れ
水
(
みづ
)
と
呼
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
名に負ふ宇治の
大河
(
たいが
)
には、
雪解
(
ゆきげ
)
の水が滔々とみなぎり落ちて來る。川の向ひには
木曾
(
きそ
)
の人數およそ五百餘騎、楯をならべて待ち受けてゐたわ。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何分
(
なにぶん
)
支那
(
しな
)
は
廣
(
ひろ
)
い
國
(
くに
)
でありますし、またその
東部
(
とうぶ
)
は
大河
(
たいが
)
の
流
(
なが
)
した
泥
(
どろ
)
だとか、
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
き
送
(
おく
)
つてきた
小
(
ちひ
)
さい
砂
(
すな
)
だとかゞつもつて、
非常
(
ひじよう
)
にそれが
深
(
ふか
)
いために
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大王はけらいに
向
(
むか
)
って「
誰
(
だれ
)
かこの
大河
(
たいが
)
の水をさかさまにながれさせることのできるものがあるか」と
問
(
と
)
われました。
手紙 二
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「五月雨や
大河
(
たいが
)
を前に家二軒」という句は、蕪村の名句として一般に定評されているけれども、この句はそれと類想して、もっとちがった情趣が深い。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
▼ もっと見る
大河
(
たいが
)
の流れがえんえんと続いており、所々に森がこんもりと茂り、宮殿からずっと都の町が
屋根並
(
やねなみ
)
を
揃
(
そろ
)
え、その間々は、見渡す限り見物人で埋まっていました。
彗星の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
夫
(
それ
)
より
両国尾上町
(
りやうごくをのへちやう
)
、
京屋
(
きやうや
)
が
楼上
(
ろうじやう
)
に
集会
(
しふくわい
)
する事十
歳
(
とせ
)
あまり、
之
(
これ
)
を聞くものおれ
我
(
わ
)
れに語り、今は
世渡
(
よわた
)
るたつきともなれり、
峨江
(
がこう
)
初
(
はじめ
)
は
觴
(
さかづき
)
を
泛
(
うか
)
め、
末
(
すゑ
)
は
大河
(
たいが
)
となる
噺
(
はなし
)
も
末
(
すゑ
)
は
金銭
(
きんせん
)
になるとは
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この
息
(
いき
)
もつかず流れている
大河
(
たいが
)
は、どのへんから出て来ているだろうかと思ったことがある。
維也納
(
ウインナ
)
生れの
碧眼
(
へきがん
)
の
処女
(
しょじょ
)
とふたりで旅をして、ふたりして此の大河の
流
(
ながれ
)
を見ていた時である。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
しかしその響は幽谷に
獅子
(
しし
)
の
吠
(
ほ
)
えるような底深いものではないので、私は熱帯の平原を流れる
大河
(
たいが
)
のほとりに、
葦
(
あし
)
の葉の
戦
(
そよ
)
ぎを聞くのかと思った事がありました。虫は絶えず鳴いています。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
遠つあふみ
大河
(
たいが
)
ながるる国なかば菜の花さきぬ富士をあなたに
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
さてこそ沈め、靜かなる
大河
(
たいが
)
の胸に。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
五月雨や
大河
(
たいが
)
を前に家二軒
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「べらぼうめ、
飛越
(
とびこ
)
したぐらゐの、ちよろ
川
(
がは
)
だ、また
飛返
(
とびかへ
)
るに
仔細
(
しさい
)
はあるめえ。」と、いきつて
見返
(
みかへ
)
すと、こはいかに、
忽
(
たちま
)
ち
渺々
(
べう/\
)
たる
大河
(
たいが
)
と
成
(
な
)
つて、
幾千里
(
いくせんり
)
なるや
果
(
はて
)
を
見
(
み
)
ず。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
梅雨ばれの
大河
(
たいが
)
流るる國を北に晝顏うゑぬ夢みる人と
短歌
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
大河
(
たいが
)
の水の薄濁り——
邃
(
ふか
)
き思ひを
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
洋々
(
やう/\
)
たる
大河
(
たいが
)
と
共
(
とも
)
に
漠々
(
ばく/\
)
たる
原野
(
げんや
)
を
見
(
み
)
む。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“大河”の意味
《名詞》
大河(たいが)
大きな川。大川。
《固有名詞》
大河(たいが)
「黄河」の異称。
NHKが制作放送する「大河ドラマ」の略称。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
“大河”で始まる語句
大河内
大河原
大河平
大河畔
大河童
大河端
大河筋
大河豚
大河野
大河内正敏