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ぐわいぶ
ふりがな文庫
“
外部
(
ぐわいぶ
)” の例文
『
外部
(
ぐわいぶ
)
だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか……。いや
私
(
わたくし
)
には
然云
(
さうい
)
ふ
事
(
こと
)
は
少
(
すこ
)
しも
解
(
わか
)
らんです。
私
(
わたくし
)
の
知
(
し
)
つてゐる
事
(
こと
)
は
唯
(
たゞ
)
是丈
(
これだけ
)
です。』と、
彼
(
かれ
)
は
立上
(
たちあが
)
り、
怒
(
おこ
)
つた
眼
(
め
)
で
院長
(
ゐんちやう
)
を
睨
(
にら
)
み
付
(
つ
)
ける。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
成
(
なる
)
る
程
(
ほど
)
外部
(
ぐわいぶ
)
から
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
の
生活状態
(
せいくわつじやうたい
)
を
見
(
み
)
ると
至極
(
しごく
)
景氣
(
けいき
)
の
好
(
い
)
いやうに
見
(
み
)
えるけれども
其状態
(
そのじやうたい
)
がどれだけ
續
(
つゞ
)
くかと
云
(
い
)
ふことを
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると、
到底
(
たうてい
)
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
き
得
(
う
)
るものではない。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
要
(
えう
)
するに
彼
(
かれ
)
位
(
ぐらゐ
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
の
青年
(
せいねん
)
が、
一人前
(
いちにんまへ
)
の
人間
(
にんげん
)
になる
楷梯
(
かいてい
)
として、
修
(
をさ
)
むべき
事
(
こと
)
、
力
(
つと
)
むべき
事
(
こと
)
には、
内部
(
ないぶ
)
の
動搖
(
どうえう
)
やら、
外部
(
ぐわいぶ
)
の
束縛
(
そくばく
)
やらで、
一切
(
いつさい
)
手
(
て
)
が
着
(
つ
)
かなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
春
(
はる
)
の
季節
(
きせつ
)
を
地上
(
ちじやう
)
の
草木
(
さうもく
)
が
知
(
し
)
つた時、どれ
程
(
ほど
)
白
(
しろ
)
く
霜
(
しも
)
が
結
(
むす
)
んでも
草木
(
さうもく
)
の
活力
(
くわつりよく
)
は
動
(
うご
)
いて
止
(
や
)
まぬ
如
(
ごと
)
く、おつぎの
心
(
こゝろ
)
は
外部
(
ぐわいぶ
)
から
加
(
くは
)
へる
監督
(
かんとく
)
の
手
(
て
)
を
以
(
もつ
)
て
奪
(
うば
)
ひ
去
(
さ
)
ることは
出來
(
でき
)
ない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
空
(
くう
)
の
空
(
くう
)
」だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか、
外部
(
ぐわいぶ
)
だとか、
苦痛
(
くつう
)
や、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
する
輕蔑
(
けいべつ
)
だとか、
眞正
(
しんせい
)
なる
幸福
(
かうふく
)
だとか、と
那麼言草
(
こんないひぐさ
)
は、
皆
(
みな
)
ロシヤの
怠惰者
(
なまけもの
)
に
適當
(
てきたう
)
してゐる
哲學
(
てつがく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
言語
(
げんご
)
動作は
何処
(
どこ
)
へ
出
(
で
)
ても同じであつた。
外部
(
ぐわいぶ
)
から見ると、
其所
(
そこ
)
が大変能く
兄
(
あに
)
の誠吾に似てゐた。だから、よく
知
(
し
)
らない人は、此兄弟の性質を、全く同一型に属するものと信じてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
水疱
(
すゐはう
)
はいつか
破
(
やぶ
)
れて
糜爛
(
びらん
)
した
患部
(
くわんぶ
)
を、
油
(
あぶら
)
は
見
(
み
)
るから
厭
(
いと
)
はしく
且
(
か
)
つ
穢
(
きたな
)
くして
居
(
ゐ
)
た。
死
(
し
)
んだ
細胞
(
さいぼう
)
の
下
(
した
)
から
鮮
(
あざや
)
かに
赤
(
あか
)
く
見
(
み
)
え
始
(
はじ
)
めた
肉芽
(
にくげ
)
は
外部
(
ぐわいぶ
)
の
刺戟
(
しげき
)
に
對
(
たい
)
して
少
(
すこ
)
しの
抵抗力
(
ていかうりよく
)
も
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
ない
細胞
(
さいぼう
)
の
集
(
あつま
)
りである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
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外部側