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催
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もよ
ふりがな文庫
“
催
(
もよ
)” の例文
時としては目下の
富貴
(
ふうき
)
に安んじて
安楽
(
あんらく
)
豪奢
(
ごうしゃ
)
余念
(
よねん
)
なき
折柄
(
おりから
)
、また時としては旧時の
惨状
(
さんじょう
)
を
懐
(
おも
)
うて
慙愧
(
ざんき
)
の念を
催
(
もよ
)
おし、一喜一憂一哀一楽
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「うまくは書いてあるかも知れないが、
何
(
なん
)
の
意味
(
いみ
)
もない。」——彼はいつも、クリストフの家で
催
(
もよ
)
おされる
小演奏会
(
しょうえんそうかい
)
に
出席
(
しゅっせき
)
したがらなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
一
際
(
きわ
)
世間がしんと致し、水の流れも止り、草木も眠るというくらいで、壁にすだく
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の声も
幽
(
かす
)
かに
哀
(
あわれ
)
を
催
(
もよ
)
おし、物凄く
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右の方を見ると、山の上に何かありさうだけれど、たゞ歩いてゐても汗を
催
(
もよ
)
ほしさうな日に、坂道を登るのはと、お光が先づ首を振りさうであつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
戦争が済んでからの半年ばかりは、いろんな凱旋を祝する
催
(
もよ
)
おしがあった。私は父に
連
(
つ
)
れられて
瓶詰
(
びんづめ
)
の酒や、
折詰
(
おりづめ
)
を貰ってかえることがよくあった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
「まだ
何
(
なに
)
か
催
(
もよ
)
ふしがあるのかい」と
少
(
すこ
)
し
迷惑
(
めいわく
)
さうな
眉
(
まゆ
)
をした。
坂井
(
さかゐ
)
の
下女
(
げぢよ
)
に
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
別
(
べつ
)
に
來客
(
らいきやく
)
もなければ、
何
(
なん
)
の
支度
(
したく
)
もないといふ
事
(
こと
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
催
(
もよ
)
ひて
寒
(
さぶ
)
し
馬士
(
まご
)
の道々語りて云ふ此宿も今は
旅人
(
りよじん
)
を當にもなさず先づ養蠶一方なり田を作るも割に合はぬゆゑ皆な
斯樣
(
かやう
)
に潰して畑となし豆を作るか桑を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
夕立ち
催
(
もよ
)
いの曇天ではあったが、そんなことには驚かない。宗三郎スタスタ歩いて行く。神代原を通り抜け、螢ヶ丘の裾の辺を、木場の屯所の方へ歩いて行った。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
虚無党首領クロパトキン自伝の愛読者
菱川硬次郎
(
ひしかはかうじらう
)
なり、其の頓才に満座
俄
(
にはか
)
に和楽の快感を
催
(
もよ
)
ほせり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
これに
觸
(
ふ
)
れる
人
(
ひと
)
は
自
(
みづ
)
から
睡眠
(
ねむり
)
を
催
(
もよ
)
ふすほどの、だらりとした
心地
(
こゝち
)
の
好
(
よ
)
い
土地柄
(
とちがら
)
の
故
(
せい
)
でもあらう。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
クララは即興詩でも聞くように興味を
催
(
もよ
)
おして、窓から上体を乗出しながらそれに眺め入った。
クララの出家
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
裏道傳
(
うらみちづた
)
ひ
二町
(
にちやう
)
三町
(
さんちやう
)
町名
(
ちやうめい
)
は
何
(
なに
)
と
知
(
し
)
れねど
少
(
すこ
)
し
引
(
ひ
)
き
入
(
い
)
りし
二階建
(
にかいだて
)
に
掛行燈
(
かけあんどん
)
の
光
(
ひか
)
り
朧々
(
ろう/\
)
として
主
(
ぬし
)
はありやなしや
入口
(
いりぐち
)
に
並
(
なら
)
べし
下駄
(
げた
)
二三足
(
にさんぞく
)
料理番
(
れうりばん
)
が
欠伸
(
あくび
)
催
(
もよ
)
すべき
見世
(
みせ
)
がゝりの
割烹店
(
かつぽうてん
)
あり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
雨
催
(
もよ
)
ひ
別後
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
豈
(
あ
)
に離別の旧妻に対して多少の
眷恋
(
けんれん
)
を
催
(
もよ
)
ほすなからんやと、誠に然り、余が弁護士の職務を
抛
(
なげう
)
つてより
既
(
すで
)
に八星霜、
居常
(
きよじやう
)
法律を学びしことに
向
(
むかつ
)
て
遺憾
(
ゐかん
)
の念なきに非ざりしなり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
すると四時十五分前頃から、今まで何とも無かったのに、急に
嘔気
(
はきけ
)
を
催
(
もよ
)
おして来た。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
催
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“催”を含む語句
雨催
催促
催眠術
雪催
催馬楽
開催
催眠剤
催眠
催主
催合
居催促
御催促
相催
催物
狩催
催嘔
催馬楽歌
駆催
催拍
主催
...