他國たこく)” の例文
新字:他国
それで他國たこく立派りつぱ堂々だう/\たる小學校せうがくかうきふ其樣そんなすぼらしい學校がくかうぼく子供心こどもごころにもけつして愉快ゆくわい心地こゝちなかつたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、世界中せかいじゆうどこにもあるこのまるつかほかに、日本につぽんでは他國たこくることの出來できない一種いつしゆかたつかつくられたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
わが日本につぽんには火山かざんめづらしくないから、他國たこくおいても一兩日いちりようじつ行程内こうていない火山かざんのないところはあるまいなどとおもはれるかもれないが、實際じつさいはさういふふうになつてゐない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
つぎ候樣村中むらちう相談さうだんの上申聞候にかれ幼年えうねんながら發明はつめいにて我々へ申候には山伏やまぶし艱行苦行なんぎやうくぎやうする者にて幼年の私し未だ右等みぎら修行しゆぎやうも致さず候へばしばら他國たこく致し苦行くぎやうを修め候上立戻たちもど師匠ししやうあと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
無論むろん絶海ぜつかい孤島ことうであれば、三年さんねん五年ごねんあひだ他國たこく侵犯しんはんを、かうむるやうなことはあるまいが、安心あんしんのならぬはげん弦月丸げんげつまる沈沒ちんぼつ結果けつくわ偶然ぐうぜんにもこのしま漂着へうちやくした吾等われら兩人ふたり實例じつれいてらしても
ぼくの十二のときです。ぼく父母ふぼしたがつてしばら他國たこくましたが、ちゝくわんするとともに、故郷くにかへりまして、ぼく大島小學校おほしませうがくかうといふにはひりました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かくも、けつして他國たこくにはわたすまじきこの朝日島あさひじま占領せんりようをば、いまより完全くわんぜん繼續けいぞくして、櫻木大佐等さくらぎたいさら立去たちさつたあといへども、うごかしがた確證くわくしようとゞめ、※一まんいち他國たこく容嘴ようしする塲合ばあひには、一言いちげんした