“勤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つと61.9%
つとめ19.0%
イソ2.0%
つとむ2.0%
いそ2.0%
いそし2.0%
づとめ2.0%
2.0%
ツト2.0%
つとま1.4%
きん0.7%
ごん0.7%
0.7%
つか0.7%
ゆめ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いとな七日々々なぬか/\追善供養つゐぜんくやうも心の及ぶだけはつとめしが何分男の手一ツでをさなき者の養育やういく當惑たうわくひるは漸く近所きんじよとなりもらちゝなどしよる摺粉すりこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
梓は心の動くごとにつとめ落籍ひかそうと思わぬことはなかったが、かれが感情の上に、先天的一種の迷信を持ってるというはここのこと。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
唯旧来のものは、暗愚な色気をシンにして動いてゐるのだが、其をもつとイソしい精神的な美しさに綜合したものだつたのである。
人の世話にて先頃さきごろ若い者に召抱めしかゝ荷擔にかつぎにも連れ使ひにも出せしに至極實體につとむる故或時新町の出入先よりあつらへの金銀物をもたせ使ひにやりしに夫切それきり一向歸り來らず依て心配なし使ひ先を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こう互いに慰め合いながら、各自めいめいの奉仕にいそしむのであった——教団を出ようと決心した庄三郎の心持ちが、この信徒達の態度を見ると、また変らざるを得なかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朕薄徳を以て、恭しく大位を承け、志は兼済あはせすくふに在りて、いそしみて人物ひとづ。率土の浜は已に仁恕にうるほふと雖も、而も普天之下あめのしたは未だ法恩を浴びず。
君臣相念 (新字旧仮名) / 亀井勝一郎(著)
小花様へ兼吉よりとはさてさて珍しき一通、何処どこが嬉しくてか小花身に添へて離さず、中屋の家督に松太郎まつたろうなおりし時、得意先多き清二郎は本所辺に別宅べったくを設けてのかよづとめ
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
だが鉄道のことは君の方が詳しいわけなんだね、君は病気になる前までP・L・M(巴里パリ・リオン・地中海鉄道会社)にていたそうだから
無言シヾマツトめも此までぢや。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何でも、防空監視哨というのは、眼と耳とが確かならばつとまるそうじゃが、其処で考えたことがある。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
玄白とは初代玄白よくであらうか。玄白は初め子がなかつたので、建部たてべ伯元勤はくげんきんを養つて嗣とした。其後一児を挙げたのが立卿予りつけいよである。むすめの事は伝に見えない。きんとのぢよの事も亦同じである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
苦しさえがたけれど、銭はなくなる道なお遠し、ごんという修行、にんと云う観念はこの時の入用なりと、歯をくいしばってすすむに、やがて草鞋わらじのそこ抜けぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
思ったよりは高名で、現に、この頃も藤屋に泊った、何某侯なにがしこうの御隠居の御召に因って、上下かみしもで座敷をた時、(さてもな、鼓ヶ嶽が近いせいか、これほどの松風は、東京でも聞けぬ、)
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「院の北面につかえまつる多田蔵人行綱ただのくろうどゆきつなでござる」と、いった。驚いて、その由を、主馬判官盛国しゅめのほうがんもりくにまで取次ぐと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
されど世にあらせ給ふほどは孝信かうしんをまもりて、六〇ゆめいろにも出さざりしを、かくれさせ給ひてはいつまでありなんと、たけきこころざしをおこせしなり。