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青葉
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あおば
ふりがな文庫
“
青葉
(
あおば
)” の例文
春
(
はる
)
になると、
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
きました。ちょうどその
国
(
くに
)
全体
(
ぜんたい
)
が
花
(
はな
)
で
飾
(
かざ
)
られるようにみえました。
夏
(
なつ
)
になると、
青葉
(
あおば
)
でこんもりとしました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四
月
(
つき
)
すると、
木々
(
きぎ
)
の
梢
(
こずえ
)
が
青葉
(
あおば
)
に
包
(
つつ
)
まれ、
枝
(
えだ
)
と
枝
(
えだ
)
が
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
って、
小鳥
(
ことり
)
は
森
(
もり
)
に
谺
(
こだま
)
を
起
(
お
)
こして、
木
(
き
)
の
上
(
うえ
)
の
花
(
はな
)
を
散
(
ち
)
らすくらいに、
歌
(
うた
)
い
出
(
だ
)
しました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そこは夏のけしきで、
垣根
(
かきね
)
には白いうの花が咲いて、お庭の木の
青葉
(
あおば
)
のなかでは、せみやひぐらしがないていました。
浦島太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
……其時、おや、小さな
木兎
(
みみずく
)
、雑司ヶ谷から飛んで来たやうな、
木葉
(
このは
)
木兎
(
ずく
)
、
青葉
(
あおば
)
木兎
(
ずく
)
とか称ふるのを提げて来た。
玉川の草
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
司令艦の
衣笠
(
きぬがさ
)
から
青葉
(
あおば
)
、
古鷹
(
ふるたか
)
という順序で見る見るうちに、艦首が左へ、ググッと曲って行った。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
『
愛宕
(
あたご
)
』『
高尾
(
たかお
)
』『
摩耶
(
まや
)
』『
鳥海
(
ちょうかい
)
』『
那智
(
なち
)
』級四隻もいる。『
加古
(
かこ
)
』もいる。『
青葉
(
あおば
)
』もいる。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
酒の
肴
(
さかな
)
に不向きなまぐろで
辛抱
(
しんぼう
)
してきたであろう江戸人……、肉のいたみやすいめじまぐろに飽きはてた江戸人が、目に
生新
(
せいしん
)
な
青葉
(
あおば
)
を見て
爽快
(
そうかい
)
となり、なにがなと望むところへ
いなせな縞の初鰹
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
「どうしてこう
青葉
(
あおば
)
の
色
(
いろ
)
はきれいなのだろう。どうしてこう、この
森
(
もり
)
や、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
や、
雲
(
くも
)
の
色
(
いろ
)
などが
美
(
うつく
)
しいのだろう。」
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
加古
(
かこ
)
、
古鷹
(
ふるたか
)
、
青葉
(
あおば
)
、
衣笠
(
きぬがさ
)
の艦列から千メートル手前に、真白な、見上げるように背の高い水煙が、さーッと、
奔騰
(
ほんとう
)
した。どれもこれも、一定の間隔を保って、見事に整列していた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
目には
青葉
(
あおば
)
山ほととぎすはつ鰹
素堂
(
そどう
)
いなせな縞の初鰹
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
豹
(
ひょう
)
のようにするどい『
青葉
(
あおば
)
』『
衣笠
(
きぬがさ
)
』
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
目
(
め
)
のさめるような
青葉
(
あおば
)
に、
風
(
かぜ
)
が
当
(
あ
)
たって、
海色
(
うみいろ
)
をした
空
(
そら
)
に
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
が
見
(
み
)
えてくると、
遠
(
とお
)
く
町
(
まち
)
の
燈火
(
ともしび
)
が、
乳色
(
ちちいろ
)
のもやのうちから、ちらちらとひらめいてきました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うっそうと、
青葉
(
あおば
)
のしげった
間
(
あいだ
)
から、
白壁
(
しらかべ
)
の
倉
(
くら
)
が
見
(
み
)
えたり、
楽
(
たの
)
しそうに
少女
(
しょうじょ
)
たちの
歌
(
うた
)
うくわつみ
唄
(
うた
)
が
聞
(
き
)
こえたりして、だれでも
平和
(
へいわ
)
な
村
(
むら
)
だと
思
(
おも
)
ったからであります。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たちまち、
青葉
(
あおば
)
の
上
(
うえ
)
を
波立
(
なみだ
)
っていました
山風
(
やまかぜ
)
が
襲
(
おそ
)
ってきて、この
日
(
ひ
)
がさをさらってゆきました。
日がさとちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ついこのあいだまで、
芽
(
め
)
をふいたばかりの
新緑
(
しんりょく
)
が、うす
緑色
(
みどりいろ
)
に
煙
(
けむ
)
っていたのが、すっかり
青葉
(
あおば
)
となっていました。ここからは、あちらまでつづく、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
が
見
(
み
)
おろされました。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
青葉
(
あおば
)
の
間
(
あいだ
)
から
旗
(
はた
)
が
見
(
み
)
えて、
太鼓
(
たいこ
)
の
音
(
おと
)
などが
聞
(
き
)
こえて
春祭
(
はるまつ
)
りのある
村
(
むら
)
もありました。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
や、
青葉
(
あおば
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
びまわっているだけでも、一
日
(
にち
)
かかるのでありました。
ちょうと怒濤
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いま、
大
(
おお
)
きな
枝
(
えだ
)
には
青葉
(
あおば
)
がふさふさとして、
銀色
(
ぎんいろ
)
にかがやいています。
青葉の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
艶気
(
つやけ
)
のない
青葉
(
あおば
)
をつけているにすぎませんでした。
親木と若木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“青葉”で始まる語句
青葉山
青葉嶽
青葉棚
青葉万六