“あおば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青葉88.9%
緑葉11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは夏のけしきで、垣根かきねには白いうの花が咲いて、お庭の木の青葉あおばのなかでは、せみやひぐらしがないていました。
浦島太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
……其時、おや、小さな木兎みみずく、雑司ヶ谷から飛んで来たやうな、木葉このは木兎ずく青葉あおば木兎ずくとか称ふるのを提げて来た。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
雨が飛石とびいしをうってねかえる。目に入る限りの緑葉あおばが、一葉々々に雨をびて、うれしげにぞく/\身を震わして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
窓より見晴らす初夏の空あおあおと浅黄繻子あさぎじゅすなんどのように光りつ。見る目清々すがすがしき緑葉あおばのそこここに、卵白色たまごいろの栗の花ふさふさと満樹いっぱいに咲きて、えがけるごとく空のみどりに映りたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)