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あおば
そこは夏のけしきで、
垣根には白いうの花が咲いて、お庭の木の
青葉のなかでは、せみやひぐらしがないていました。
……其時、おや、小さな
木兎、雑司ヶ谷から飛んで来たやうな、
木葉木兎、
青葉木兎とか称ふるのを提げて来た。
雨が
飛石をうって
刎ねかえる。目に入る限りの
緑葉が、一葉々々に雨を
浴びて、
嬉しげにぞく/\身を震わして居る。
窓より見晴らす初夏の空あおあおと
浅黄繻子なんどのように光りつ。見る目
清々しき
緑葉のそこここに、
卵白色の栗の花ふさふさと
満樹に咲きて、
画けるごとく空の
碧に映りたり。
“あおば”の意味
《名詞:青葉》
あおば【青葉 歴史的仮名遣い:あをば】
初夏に盛んに芽吹く若葉。
《名詞:青羽・青翅》
あおば【鳥:青羽 昆虫:青翅 歴史的仮名遣い:あをば】
鳥や昆虫の青い羽根。
(出典:Wiktionary)