“りょくよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緑楊50.0%
緑葉50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑楊りょくよう水にひたり若草けむるが如き一隅にお人形の住家みたいな可憐な美しい楼舎があって、いましもその家の中から召使いらしき者五、六人、走り出て空を仰ぎ
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
遼陽城外、すべて緑楊りょくようの村である。秋雨あきさめの晴れたゆうべに宿舎のかどを出ると、斜陽は城楼の壁に一抹いちまつ余紅よこうをとどめ、水のごとき雲は喇嘛ラマ塔をかすめて流れてゆく。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
殊に此地は水清く、南に平原ありて沙地すなちなり。北には緑葉りょくようの密に針葉樹多く、其奥に高山ありて、為めに小虫はすくなし。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
花がむとまもなく数条の長い緑葉りょくようで、それが冬をし翌年の三月ごろに枯死こしする。そしてその秋、また地中の鱗茎りんけいから花茎かけいが出て花が咲き、毎年毎年これを繰り返している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)