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門違
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かどちが
ふりがな文庫
“
門違
(
かどちが
)” の例文
そのお怨みはお
門違
(
かどちが
)
いでござンしょう。ねえ、主人持ちのかなしさに、わっしはただ、いいつけられたことを真ッ正直に承るだけのこッてすぜ。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ええ、
辛抱
(
しんぼう
)
しますとも、
夜中
(
よなか
)
ンなろうが、
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けようが、ここは
滅多
(
めった
)
に
動
(
うご
)
くンじゃないけれど、お
前
(
まえ
)
がもしか
門違
(
かどちが
)
いで、おせんの
家
(
うち
)
でもない
人
(
ひと
)
の……
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
女「お前さんねえ、只今
仰
(
おっ
)
しゃった事を主人へ申しましたら、そう云うお方は
此方
(
こちら
)
へはいらっしゃいませんが、
門違
(
かどちが
)
いではないかとの事でございますよ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
窺
(
うかゞ
)
ふに
灯
(
あかり
)
の氣も見えず
能々
(
よく/\
)
見るに表の戸に
貸店
(
かしだな
)
と
云
(
いふ
)
紙札
(
かみふだ
)
の
貼付
(
はりつけ
)
ある故是は
門違
(
かどちが
)
ひせしかと
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
すに間違ひにも
非
(
あら
)
ず吾助は何分
不審
(
ふしん
)
晴
(
はれ
)
ねば
直樣
(
すぐさま
)
家主方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところが
明
(
あく
)
る日になつて姉の様子が急に変つてゐるんで、木場は初て其
門違
(
かどちが
)
ひを知つたんださうですが、もうどうする事もできず、結婚と云ふ事になつたのです。
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
... 今に君が家でも
持
(
もっ
)
たら妹に命じて君の
御妻君
(
ごさいくん
)
に教えて進ぜよう」大原は失望の気味「イヤそれは少しお
門違
(
かどちが
)
い、僕は御令妹の調理された者を
食
(
たべ
)
たいのが志願だね」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「君は実演童話と創作童話を混同しているのではないか。ストオリイの面白味なら実演童話に求めたまえ。われわれの創作童話にそれを求めて来るのはお
門違
(
かどちが
)
いである」
童話における物語性の喪失
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
私
(
わたくし
)
のようなあの
世
(
よ
)
の
住人
(
じゅうにん
)
が
食物
(
しょくもつ
)
や
衣類
(
いるい
)
などにつきて
遠
(
とお
)
い
遠
(
とお
)
い
昔
(
むかし
)
の
思
(
おも
)
い
出
(
で
)
語
(
がた
)
りをいたすのは
何
(
なに
)
やらお
門違
(
かどちが
)
いをしているようで、
何分
(
なにぶん
)
にも
興味
(
きょうみ
)
が
乗
(
の
)
らないで
困
(
こま
)
ってしまいます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「お、気味が悪い。人の膝なんかゆすぶりやがって、金の相談なら引受けるが、
情事
(
いろごと
)
の相談はお
門違
(
かどちが
)
いだよ。たって
訊
(
き
)
きたかったら明神様の
境内
(
けいだい
)
にいる、白い
髯
(
ひげ
)
の
小父
(
おじ
)
さんに訊くが
宜
(
い
)
い」
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何の御用ですか聞いてごらん、お
門違
(
かどちが
)
いではございませんかと尋ねてごらん」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「僕は柾木愛造じゃないんだからね。そんな話はちとお
門違
(
かどちが
)
いだろうぜ」
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
狩野博士の
門違
(
かどちが
)
ひ1・15(夕)
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「それがわしを迎えに来たとは変な話、何か、
門違
(
かどちが
)
いをしているのではないか」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日君のお
名吟
(
めいぎん
)
は恐れ入りましたな、
何
(
なん
)
とか申したな、えゝと「煙草には
燧火
(
すりび
)
のむまし梅の
中
(
なか
)
」とは感服々々、僕などのような
横着者
(
おうちゃくもの
)
は出る句も矢張り横着で「梅ほめて
紛
(
まぎ
)
らかしけり
門違
(
かどちが
)
い」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いいえ、お客様は、そんなはずがないと申しておりまして、とにかく御主人様にお目にかかった上で、お
門違
(
かどちが
)
いならお門違いのようにお詫びを致しますからと言って動きませんのでございます」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
慥に見屆たり何所に居り候やお
出
(
だ
)
し下さる可しと
尋
(
たづね
)
ければ住持は
聞
(
きゝ
)
て
其
(
そ
)
は以ての外のことながら
然樣
(
さやう
)
な者は參らず定めて
門違
(
かどちが
)
ひに候はんと云ひつゝ
見向
(
みむき
)
もせず
般若心經
(
はんにやしんきやう
)
を
讀
(
よん
)
で居けるに
否々
(
いや/\
)
是へ追込しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
豚
(
ぶた
)
とマカロニ 春 第十一
門違
(
かどちが
)
い
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「……存じません、お
門違
(
かどちが
)
いじゃございませんか」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
冗談
(
じょうだん
)
じゃありません、そりゃお
門違
(
かどちが
)
いですよ」
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
マカロ
煮
(
に
)
と
豚
(
ぶた
)
春 第十一
門違
(
かどちが
)
い
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
仰
(
おほ
)
せられます此方の家には兄だの
大病人
(
たいびやうにん
)
だのと云は御座りません男衆も大勢ありますが旦那樣に若衆ばかり皆達者で居ります夫は
大方
(
おほかた
)
門違
(
かどちが
)
ひで御座りませうと申に長兵衞
否々
(
いや/\
)
門違
(
かどちが
)
ひにてはなし
此方
(
こつち
)
の家は江戸屋清兵衞と云ならんと云を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「お
門違
(
かどちが
)
いじゃございませんか」
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
豚饂飩
(
ぶたうどん
)
春 第十一
門違
(
かどちが
)
い
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「おや、
門違
(
かどちが
)
いしたか?」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第十一
門違
(
かどちが
)
い
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“門”で始まる語句
門
門口
門出
門並
門司
門前
門附
門扉
門跡
門松