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道々
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みちみち
ふりがな文庫
“
道々
(
みちみち
)” の例文
帰
(
かえ
)
って
行
(
い
)
く
道々
(
みちみち
)
も、
森
(
もり
)
の中でかけっくらをしたり、
岩
(
いわ
)
の上で
鬼
(
おに
)
ごっこをしたりして
遊
(
あそ
)
び
遊
(
あそ
)
び
行
(
い
)
くうちに、大きな
谷川
(
たにがわ
)
のふちへ出ました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ああ、
水
(
みず
)
が
飲
(
の
)
みたい。ああ、
息苦
(
いきぐる
)
しくなった。」と、
道々
(
みちみち
)
、
葉
(
は
)
は
訴
(
うった
)
えましたけれど、
幹
(
みき
)
は、
黙
(
だま
)
っていました。
葉と幹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
時計屋
(
とけいや
)
は、
道々
(
みちみち
)
、思いつくかぎりの男のわる口をつぶやいた。それでも、やはりむしゃくしゃしていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
とは、その卜斎をおそれる蛾次郎が、ビッコをひきながら
道々
(
みちみち
)
考えもし、
神
(
かみ
)
に
念
(
ねん
)
じるほどそうあれかしと
願
(
ねが
)
ってきたところで、お長屋の
灯
(
ひ
)
を見るとともに、また
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老人は長い廊下の
道々
(
みちみち
)
、蘭子の吉崎はなに、
丁寧
(
ていねい
)
に言い聞かせた。彼は無地の
紬
(
つむぎ
)
の着物に、同じ品の黒い羽織を着て、腰に両手をまわし、背中を丸くして歩いている。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
『モー
少
(
すこ
)
し
行
(
い
)
った
所
(
ところ
)
に
大
(
たい
)
へんに
良
(
よ
)
い
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
がある。』とお
爺
(
じい
)
さんは
道々
(
みちみち
)
私
(
わたくし
)
に
話
(
はな
)
しかけます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お葉は慌てゝつかんで来たお高祖頭巾を、
道々
(
みちみち
)
にかむつて、羽織よりも長い鼠色の毛糸のシヨウルの下に太郎を埋めたまゝ、石垣の続いてゐる暗い道を小走りに駆けてゐた。
サクラの花びら
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
同道致候
道々
(
みちみち
)
、愚僧の様子何となくいつもとは変りをり候ものと見え、何か
仔細
(
しさい
)
のある事ならむと
頻
(
しきり
)
に
問掛
(
といか
)
け、
果
(
はて
)
は得念自身問はれもせぬに、その身の事
供
(
ども
)
打明け話し候を聞くに
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
道々
(
みちみち
)
も一
分
(
ぷん
)
の
絶間
(
たえま
)
もなく
喋
(
しゃべ
)
り
続
(
つづ
)
けて、カフカズ、ポーランドを
旅行
(
りょこう
)
したことなどを
話
(
はな
)
す。そうして
大声
(
おおごえ
)
で
眼
(
め
)
を
剥出
(
むきだ
)
し、
夢中
(
むちゅう
)
になってドクトルの
顔
(
かお
)
へはふッはふッと
息
(
いき
)
を
吐掛
(
ふっか
)
ける、
耳許
(
みみもと
)
で
高笑
(
たかわらい
)
する。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それから木の
枝
(
えだ
)
を
折
(
お
)
って、さけのあごへ通し、それをかついで
穴
(
あな
)
へ帰ろうとするのですが、さすがのくまもそこまでは気がつかないとみえ、枝のさきをとめておかないものですから、さけは、
道々
(
みちみち
)
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
道々
(
みちみち
)
捨
(
す
)
ててある木の
枝
(
えだ
)
を
頼
(
たよ
)
りにして
歩
(
ある
)
いて行きますと、
長
(
なが
)
い
山道
(
やまみち
)
にも
少
(
すこ
)
しも
迷
(
まよ
)
わずにうちまで
帰
(
かえ
)
りました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
おじいさんは、すずめが
舌
(
した
)
を
切
(
き
)
られてどこへ行ったか
心配
(
しんぱい
)
でたまりませんので、あくる日は、
夜
(
よ
)
があけるとさっそく出かけていきました。おじいさんは
道々
(
みちみち
)
、つえをついて
舌切りすずめ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
六部
(
ろくぶ
)
はそれから
行
(
い
)
く
道々
(
みちみち
)
も、
人身御供
(
ひとみごくう
)
に
上
(
あ
)
げられるかわいそうな
娘
(
むすめ
)
のことや、
大事
(
だいじ
)
な
一粒種
(
ひとつぶだね
)
を
取
(
と
)
られていく
両親
(
りょうしん
)
の
心
(
こころ
)
を
思
(
おも
)
いやって、
人知
(
ひとし
)
れず
涙
(
なみだ
)
をこぼしながら、やがて
村
(
むら
)
を出はずれました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
々
3画
“道”で始まる語句
道
道理
道程
道化
道傍
道具
道行
道路
道中
道端