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追
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おつ
ふりがな文庫
“
追
(
おつ
)” の例文
このあひだ、どこの犬だか、お向の家のチヤボを
追
(
おつ
)
かけたのよ。お隣のお庭の方へ行つたから、わたし棒を拾つて追つかけて行つたのよ。
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
始め其外の惡事等
迄
(
まで
)
殘
(
のこ
)
らず申立ければ大岡殿能白状致した
猶
(
なほ
)
追
(
おつ
)
て吟味に及ぶと申さるゝに
下役
(
したやく
)
の者立ませいと
聲
(
こゑ
)
懸
(
かけ
)
頓
(
やが
)
て願山を退ぞかせけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
亂
(
みだ
)
るゝ
心
(
こゝろ
)
を
流石
(
さすが
)
に
靜
(
しづ
)
めて
花子
(
はなこ
)
さま
仰
(
おほ
)
せまだ
私
(
わたし
)
には
呑込
(
のみこ
)
めませぬお
答
(
こた
)
へも
何
(
なに
)
も
追
(
おつ
)
てのこと
今日
(
けふ
)
は
先
(
ま
)
づお
暇
(
いとま
)
と
立
(
た
)
たんとするを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こいつ
彼
(
あ
)
の
老爺
(
おやぢ
)
が
盜
(
ぬす
)
んだと
急
(
きふ
)
に
追
(
おつ
)
かけて行くと老人
悠々
(
いう/\
)
として
歩
(
ある
)
いて居るので
直
(
す
)
ぐ
追着
(
おひつ
)
くことが出來た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
思
(
おも
)
ひ
懸
(
が
)
けず
又
(
また
)
露地
(
ろぢ
)
の
口
(
くち
)
に、
抱餘
(
かゝへあま
)
る
松
(
まつ
)
の
大木
(
たいぼく
)
を
筒切
(
つゝぎり
)
にせしよと
思
(
おも
)
ふ、
張子
(
はりこ
)
の
恐
(
おそろ
)
しき
腕
(
かひな
)
一本
(
いつぽん
)
、
荷車
(
にぐるま
)
に
積置
(
つみお
)
いたり。
追
(
おつ
)
て、
大江山
(
おほえやま
)
はこれでござい、
入
(
い
)
らはい/\と
言
(
い
)
ふなるべし。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
追
(
おつ
)
かけて
平素
(
ふだん
)
の好物を訊くと、夫人は
低声
(
こごゑ
)
で答へた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
早く! 早くしないと
追
(
おつ
)
手がきます
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
追
(
おつ
)
て
分
(
わか
)
る
時
(
とき
)
もあらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
聞
(
きか
)
れよし/\
猶
(
なほ
)
追
(
おつ
)
て呼出すこと
有
(
ある
)
べしと申
渡
(
わた
)
され了源寺の
所化
(
しよけ
)
は下られけり
其後
(
そのご
)
評定所へ嘉川一件の者ども
殘
(
のこ
)
らず
呼出
(
よびいだ
)
さる其の人々
左
(
さ
)
の
通
(
とほ
)
り
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
否
(
いや
)
、
追
(
おつ
)
てのことにせむ、
先
(
ま
)
づ
其
(
その
)
まゝに
差置
(
さしお
)
け、」とて
急
(
いそ
)
がせたまふ
氣色
(
けしき
)
無
(
な
)
し。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
呼出
(
よびいだ
)
すべしと
差紙
(
さしがみ
)
に付町役人七助を
召連
(
めしつれ
)
罷出
(
まかりいで
)
ければ大岡殿
何歟
(
なにか
)
思
(
おぼ
)
さるゝ事ありて此日は
吟味
(
ぎんみ
)
もなく
追
(
おつ
)
て
呼出
(
よびいだ
)
すまで七助梅は家主へ
預
(
あづ
)
けると申付られけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
“追”を含む語句
追付
追放
追掛
追駈
追懸
追立
追着
追従
追憶
追躡
追剥
追出
追懐
追駆
追風
追想
追手
追蒐
追從
追及
...