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追分
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おひわけ
ふりがな文庫
“
追分
(
おひわけ
)” の例文
尤
(
もつと
)
も
小石川
(
こいしかは
)
白山
(
はくさん
)
の
上
(
うへ
)
、
追分
(
おひわけ
)
のあたりより、
一圓
(
いちゑん
)
の
高臺
(
たかだい
)
なれども、
射
(
い
)
る
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
薄
(
うす
)
ければ
小雨
(
こさめ
)
のあとも
路
(
みち
)
は
乾
(
かわ
)
かず。
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
二人
(
ふたり
)
は
追分
(
おひわけ
)
の通りを細い
露路
(
ろぢ
)
に折れた。折れると
中
(
なか
)
に
家
(
いへ
)
が沢山ある。
暗
(
くら
)
い
路
(
みち
)
を
戸毎
(
こごと
)
の軒燈が照らしてゐる。其軒燈の
一
(
ひと
)
つの前に
留
(
とま
)
つた。野々宮は此奥にゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
輕井澤から中山道を自動車で
沓掛
(
くつかけ
)
、
古宿
(
ふるじゆく
)
、
借宿
(
かりやど
)
、それから
追分
(
おひわけ
)
と、私の滯在してゐる村まで歸つてきたが
高原にて
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
因
(
ちなみ
)
に言ふ、
追分
(
おひわけ
)
には「吹き飛ばす石は
浅間
(
あさま
)
の
野分
(
のわき
)
かな」の句碑あるよし。
病牀雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
近江の
追分
(
おひわけ
)
などが
我我
(
われわれ
)
二等客の選手の
優
(
いう
)
なるものであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
お專に
話
(
はな
)
し早々御
駕籠
(
かご
)
へ
直
(
すぐ
)
に願はんといふにお專は
甚
(
いた
)
く
打喜悦
(
うちよろこ
)
び天へも登る心にてそんなら是より
些少
(
ちつと
)
もはやくと
直
(
すぐ
)
に與惣次と同道なし中仙道の
追分
(
おひわけ
)
へ出て聞けば明日は
當驛
(
たうえき
)
晝御膳
(
ひるごぜん
)
なりと言ふゆゑ與惣次お專は
漸々
(
やう/\
)
胸
(
むね
)
落付
(
おちつけ
)
願
(
ねが
)
ひ書を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あはれ、その
追分
(
おひわけ
)
のふし。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それだから
追分
(
おひわけ
)
が
何時
(
いつ
)
でもあはれに
感
(
かん
)
じらるゝ。つまる
處
(
ところ
)
、
卑怯
(
ひけふ
)
な、
臆病
(
おくびやう
)
な
老人
(
らうじん
)
が
念佛
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
へるのと
大差
(
たいさ
)
はないので、
語
(
ご
)
を
換
(
か
)
へて
言
(
い
)
へば、
不殘
(
のこらず
)
、
節
(
ふし
)
をつけた
不平
(
ふへい
)
の
獨言
(
つぶやき
)
である。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
好
(
い
)
い具合に三四郎は
追分
(
おひわけ
)
へ
曲
(
まが
)
るべき横町の
角
(
かど
)
に立つてゐた。
金
(
かね
)
はとう/\
返
(
かへ
)
さずに
分
(
わか
)
れた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蛇
(
じや
)
の
目
(
め
)
の
傘
(
からかさ
)
脊筋
(
せすぢ
)
さがりに
引
(
ひつ
)
かつぎたるほどこそよけれ、たかひくの
路
(
みち
)
の、ともすれば、ぬかるみの
撥
(
はね
)
ひやりとして、
然
(
さ
)
らぬだに
我
(
わ
)
が
心
(
こゝろ
)
覺束
(
おぼつか
)
なきを、やがて
追分
(
おひわけ
)
の
方
(
かた
)
に
出
(
いで
)
んとして
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
然し敢て買はなかつた。杉垣に羽織の肩が
触
(
さわ
)
る程に、赤い提燈を
避
(
よ
)
けて通した。しばらくして、暗い所を
斜
(
はす
)
に抜けると、
追分
(
おひわけ
)
の
通
(
とほり
)
へ
出
(
で
)
た。
角
(
かど
)
に
蕎麦
(
そば
)
屋がある。三四郎は今度は思ひ切つて
暖簾
(
のれん
)
を
潜
(
くゞ
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
料理屋
(
れうりや
)
萬金
(
まんきん
)
の
前
(
まへ
)
を
左
(
ひだり
)
へ
折
(
を
)
れて
眞直
(
まつすぐ
)
に、
追分
(
おひわけ
)
を
右
(
みぎ
)
に
見
(
み
)
て、むかうへ
千駄木
(
せんだぎ
)
に
至
(
いた
)
る。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“追分”の解説
追分(おいわけ)は、道が二つに分かれる場所をさす言葉である。
(出典:Wikipedia)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“追分”で始まる語句
追分節
追分宿
追分絵
追分邊
追分茶屋