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踏臺
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ふみだい
ふりがな文庫
“
踏臺
(
ふみだい
)” の例文
新字:
踏台
「念のためだ、お勝手から
踏臺
(
ふみだい
)
を持つて來て、欄間をよく調べて見てくれ。其處は大抵
埃
(
ほこり
)
の多いところだ、子供でも猿公でも、這ひ出せば
痕
(
あと
)
が殘る筈だ」
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半分
(
はんぶん
)
煮
(
に
)
たあとが、
輪
(
わ
)
にして
雜
(
ざつ
)
と
一斤入
(
いつきんいれ
)
の
茶
(
ちや
)
の
罐
(
くわん
)
ほどの
嵩
(
かさ
)
があつたのに、
何處
(
どこ
)
を
探
(
さが
)
しても、
一片
(
ひときれ
)
もないどころか、
果
(
はて
)
は
踏臺
(
ふみだい
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て、
押入
(
おしいれ
)
の
隅
(
すみ
)
を
覗
(
のぞ
)
き
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宿の下足番が足場のいゝやうに置いてくれた木の
踏臺
(
ふみだい
)
を下りた時、私は、氣づかはしく
四邊
(
あたり
)
を見まはした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
面白
(
おもしろ
)
い
床屋
(
とこや
)
がそこへ
出來
(
でき
)
ました。
腰掛
(
こしかけ
)
はお
家
(
うち
)
の
踏臺
(
ふみだい
)
で
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ひ、
胸
(
むね
)
に
掛
(
か
)
ける
布
(
きれ
)
は
大
(
おほ
)
きな
風呂敷
(
ふろしき
)
で
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ひました。
床屋
(
とこや
)
をつとめる
伯父
(
をぢ
)
さんの
鋏
(
はさみ
)
は、
祖母
(
おばあ
)
さん
達
(
たち
)
が
針仕事
(
はりしごと
)
をする
時
(
とき
)
に
平常
(
ふだん
)
使
(
つか
)
ふ
鋏
(
はさみ
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
今
(
いま
)
一個
(
いつこ
)
の
人
(
ひと
)
あり、
車臺
(
しやだい
)
に
坐
(
ざ
)
して、
右手
(
ゆんで
)
に
柄子
(
とりで
)
を
握
(
にぎ
)
つて
旋廻輪
(
せんくわいりん
)
を
廻
(
まわ
)
しつゝ、
徐々
(
じよ/\
)
に
足下
(
そくか
)
の
踏臺
(
ふみだい
)
を
踏
(
ふ
)
むと
忽
(
たちま
)
ち
傍
(
かたはら
)
に
備
(
そな
)
へられたる
號鈴器
(
がうれいき
)
はリン/\と
鳴
(
な
)
り
出
(
だ
)
して、
下方
(
かほう
)
の
軸盤
(
じゆくばん
)
の
靜
(
しづ
)
かに
回轉
(
くわいてん
)
を
始
(
はじ
)
むると
共
(
とも
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
傅次郎は背が低いから、
踏臺
(
ふみだい
)
でもしなきやあの節穴へ眼は屆かない、——それに塀の下は直ぐ
溝
(
どぶ
)
だ。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
床几
(
しやうぎ
)
——といふ
處
(
ところ
)
だが、(——
親類
(
しんるゐ
)
の
家
(
いへ
)
で——)
其
(
そ
)
の
用意
(
ようい
)
がないから、
踏臺
(
ふみだい
)
に
嵬然
(
くわいぜん
)
として
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けた……んぢや、と
笑
(
わら
)
つて、
當人
(
たうにん
)
が
私
(
わたし
)
に
話
(
はな
)
した。
夫人
(
ふじん
)
、
及
(
およ
)
び
學生
(
がくせい
)
さん
方
(
がた
)
には
内證
(
ないしよう
)
らしい。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
部屋の中には何んにもありませんが、たつた三尺の押入を開けると、何時持込んだか
踏臺
(
ふみだい
)
が一つ。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はそんな事を言ひ乍ら、念入りに四方を見廻して居りましたが、小型の天水桶の上へヒヨイと登ると、それを
踏臺
(
ふみだい
)
に、二階の庇の上へ、何んの苦もなく飛移りました。
銭形平次捕物控:286 美男番附
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大概見當は付いたつもりだ。——その
踏臺
(
ふみだい
)
を持つて來て、春松の寢て居た二階の下の部屋の、押入寄りの隅へ置いてくれ。そして、お前は其邊を見張つて居るのだ、宜いか」
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
踏臺
(
ふみだい
)
をして覗いて見ると、高い鴨居には、
如何
(
いか
)
樣扱帶を通したらしく
埃
(
ほこり
)
を拭き取つた跡もありますが、中氣の老人が、危なつかしい踏臺をして、此處へ扱帶を通すといふことは
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二人は裏口の側の
天水桶
(
てんすゐをけ
)
を
踏臺
(
ふみだい
)
にして、あまり苦勞もせずに塀を乘り越えました。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで喜助は自分の身體を
踏臺
(
ふみだい
)
にして金之進に塀を乘越すやうにすゝめた。
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は二本燈心の行燈を引寄せて、
踏臺
(
ふみだい
)
の上に腰を掛けました。廣々としたお勝手は念入りに
磨
(
みが
)
き拔かれて、
塵
(
ちり
)
一つない有樣、十七年間忠勤を
擢
(
ぬきん
)
でたといふ、お越の働き振りが思ひやられます。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「成程そいつは少し變だな。
踏臺
(
ふみだい
)
でもなかつたのか」
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ガラツ八、其
踏臺
(
ふみだい
)
を持つて來てくれ」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
踏臺
(
ふみだい
)
は元から此處にあつたのか」
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それに、伊太郎の傷は前から突いた傷だが、照吉は後ろから
大袈裟
(
おほげさ
)
に斬られてゐる。背の方が深く斬下げられて居るし、前は刄先が淺いから、こいつは間違ひはない。こんな具合に前から斬るためには、
踏臺
(
ふみだい
)
でもしなきやなるまい」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
臺
部首:⾄
14画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏切
踏襲
踏台
踏留
踏石
踏掛
踏止