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眞向
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まつかう
ふりがな文庫
“
眞向
(
まつかう
)” の例文
新字:
真向
差覗
(
さしのぞ
)
きしと/\とまた
歩行出
(
あゆみだす
)
折柄
(
をりから
)
ばた/\
駈來
(
かけく
)
る
足音
(
あしおと
)
に夫と見る間も有ばこそ聲をば
懸
(
かけ
)
ず
拔打
(
ぬきうち
)
に
振向
(
ふりむく
)
笠
(
かさ
)
の
眞向
(
まつかう
)
より
頬
(
ほゝ
)
の
外
(
はづ
)
れを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
醫學
(
いがく
)
の
原則
(
げんそく
)
は、
醫者等
(
いしやら
)
をして
貴方
(
あなた
)
に
實
(
じつ
)
を
云
(
い
)
はしめたのです。
然
(
しか
)
しながら
私
(
わたし
)
は
軍人風
(
ぐんじんふう
)
に
眞向
(
まつかう
)
に
切出
(
きりだ
)
します。
貴方
(
あなた
)
に
打明
(
うちあ
)
けて
云
(
い
)
ひます、
即
(
すなは
)
ち
貴方
(
あなた
)
は
病氣
(
びやうき
)
なのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
いや、
面喰
(
めんくら
)
つたのは
奴
(
やつこ
)
である。……
例
(
れい
)
に
因
(
よ
)
つて「お
手間
(
てま
)
が
取
(
と
)
れますツ。」を
言
(
い
)
はない
内
(
うち
)
に、
眞向
(
まつかう
)
高飛車
(
たかびしや
)
に
浴
(
あび
)
せられて、「へーい、」とも
言
(
い
)
ひ
得
(
え
)
ず、
鳶
(
とんび
)
に
攫
(
さら
)
はれた
顏色
(
がんしよく
)
。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まだ
縁
(
ゑん
)
づかぬ
妹
(
いもと
)
どもが
不憫
(
ふびん
)
、
姉
(
あね
)
が
良人
(
おつと
)
の
顏
(
かほ
)
にもかゝる、
此山村
(
このやまむら
)
は
代〻
(
だい/\
)
堅氣
(
かたぎ
)
一
方
(
ぱう
)
に
正直
(
しようじき
)
律義
(
りちぎ
)
を
眞向
(
まつかう
)
にして、
惡
(
わ
)
い
風説
(
うわさ
)
を
立
(
た
)
てられた
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
き
筈
(
はづ
)
を、
天魔
(
てんま
)
の
生
(
うま
)
れがはりか
貴樣
(
きさま
)
といふ
惡者
(
わる
)
の
出來
(
でき
)
て
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
船をめがけて
眞向
(
まつかう
)
に沙塵を飛ばし、アカイアの
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
▼ もっと見る
ニキタはぱツと
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けるより、
阿修羅王
(
あしゆらわう
)
の
荒
(
あ
)
れたる
如
(
ごと
)
く、
兩手
(
りやうて
)
と
膝
(
ひざ
)
でアンドレイ、エヒミチを
突飛
(
つきとば
)
し、
骨
(
ほね
)
も
碎
(
くだ
)
けよと
其鐵拳
(
そのてつけん
)
を
眞向
(
まつかう
)
に、
健
(
したゝ
)
か
彼
(
かれ
)
の
顏
(
かほ
)
を
敲
(
たゝ
)
き
据
(
す
)
ゑた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
拾ひ取
眞向
(
まつかう
)
より
唐竹割
(
からたけわり
)
に
切下
(
きりさげ
)
たれば何かは以て
堪
(
たま
)
るべき宅兵衞は聲をも立ず死したりけり吾助は一
息
(
いき
)
吐
(
つい
)
て
傍
(
あたり
)
を見廻し宅兵衞が
懷中
(
ふところ
)
を
掻探
(
かきさぐ
)
り
持合
(
もちあは
)
せたる金子五兩二分を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
終に
眞向
(
まつかう
)
より
梨子割
(
なしわり
)
に割付られ其儘動と
倒
(
たふ
)
れ二言と云ず死たりけり此時
近傍
(
かたはら
)
の非人小屋に
乞食
(
こつじき
)
共
莚
(
むしろ
)
を
被
(
かぶ
)
り寢て居たるが兩人の爭ふ聲を聞て恐れをなし莚を首に
纒
(
まと
)
ひ
隙
(
すき
)
より
密
(
そつ
)
と戰ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
眞
部首:⽬
10画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“眞”で始まる語句
眞
眞實
眞中
眞面目
眞白
眞赤
眞直
眞黒
眞似
眞個