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しやうし
ふりがな文庫
“
生死
(
しやうし
)” の例文
生死
(
しやうし
)
は
知
(
し
)
らぬが、……いま
唯吉
(
たゞきち
)
が、
屋根越
(
やねごし
)
に、
窓
(
まど
)
と
窓
(
まど
)
とに
相對
(
あひたい
)
して、もの
云
(
い
)
ふは
即
(
すなは
)
ち
其
(
そ
)
の
婦人
(
をんな
)
なのである。……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
事
(
こと
)
は
冬
(
ふゆ
)
の
下
(
した
)
から
春
(
はる
)
が
頭
(
あたま
)
を
擡
(
もた
)
げる
時分
(
じぶん
)
に
始
(
はじ
)
まつて、
散
(
ち
)
り
盡
(
つく
)
した
櫻
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
が
若葉
(
わかば
)
に
色
(
いろ
)
を
易
(
か
)
へる
頃
(
ころ
)
に
終
(
をは
)
つた。
凡
(
すべ
)
てが
生死
(
しやうし
)
の
戰
(
たゝかひ
)
であつた。
青竹
(
あをだけ
)
を
炙
(
あぶ
)
つて
油
(
あぶら
)
を
絞
(
しぼ
)
る
程
(
ほど
)
の
苦
(
くる
)
しみであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
も云ず忽ち一人の盜賊の
腕首
(
うでくび
)
掴
(
つか
)
んで瀬戸川へ
眞逆
(
まつさかさ
)
まに投込ば
生死
(
しやうし
)
は知れず成にけり後に殘りし惡漢
共
(
ども
)
我等が仕事の
邪魔
(
じやま
)
爲
(
す
)
るなと兩人
等
(
ひと
)
しく
飛
(
とび
)
掛るを彼男は
引捕
(
ひつとら
)
へ汝等は往來に
網
(
あみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かの宇治川を初めとして、つゞいて一の谷、
八島
(
やしま
)
、壇の浦、高綱と
生死
(
しやうし
)
を共にして、そちも隨分働いたなう。が、それも今はむかしの夢で、そちも高綱も再び功名をあぐる時節はあるまい。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それでなくてさへ
隨分
(
ずゐぶん
)
出入
(
でいり
)
の
者
(
もの
)
の
手
(
て
)
などを
假
(
か
)
りて、
私
(
わたし
)
の
手
(
て
)
もとまで
怪
(
あや
)
しい
遣
(
つか
)
ひ
物
(
もの
)
などをよこして、
斯
(
か
)
ういふ
事情
(
じじやう
)
で
酷
(
ひど
)
く
難儀
(
なんぎ
)
をして
居
(
を
)
ります、
此裁判
(
このさいばん
)
の
判決次第
(
はんけつしだい
)
で
生死
(
しやうし
)
の
分
(
わ
)
け
目
(
め
)
に
成
(
な
)
りますなどゝ
言
(
い
)
つて
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
前線に今ぞ
発
(
た
)
つとふ文ありて
生死
(
しやうし
)
もわかね
戦
(
たたかひ
)
勝ちぬ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
旅籠屋
(
はたごや
)
に
取
(
と
)
つては
実際
(
じつさい
)
容易
(
ようい
)
な
事
(
こと
)
では
無
(
な
)
からう、——
仮初
(
かりそめ
)
に
宿
(
やど
)
つた
夫婦
(
ふうふ
)
が、
婦
(
をんな
)
は
生死
(
しやうし
)
も
行衛
(
ゆくゑ
)
も
知
(
し
)
れず、
男
(
をとこ
)
は
其
(
それ
)
が
為
(
ため
)
に、
殆
(
ほと
)
んど
狂乱
(
きやうらん
)
の
形
(
かたち
)
で、
夜昼
(
ひるよる
)
とも
無
(
な
)
しに
迷
(
まよ
)
ひ
歩行
(
ある
)
く……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
生死
(
しやうし
)
無し、
邪
(
よこしま
)
無し
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
生死
(
しやうし
)
無し、
邪
(
よこしま
)
無し
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“生死”の意味
《名詞》
生(い)きることと死(し)ぬこと。生きているか死んでいるか。
(しょうじ): (仏教) 迷い。生き替わり死に替わる迷いの世界。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“生死”で始まる語句
生死事大
生死流転
生死殻
生死殼
生死一如
生死一路
生死不定
生死不明
生死以外
生死出離