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滅茶滅茶
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めちゃめちゃ
ふりがな文庫
“
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)” の例文
木戸も看板も
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に叩きこわされて、木戸前で組んずほぐれつしていた群集は、ドッとばかりに場内へ乱入してしまいました。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
けれども、自分ひとりの正義感が、他人の平穏な家庭生活を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にぶちこわす事もあります。どちらが、どう悪いというのでは無い。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「その必要はない。何もかもおれには分っとる。おまけに博士をあんなに生ける
屍
(
しかばね
)
にしてしまって。……わしの計画は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
じゃないか」
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あなたに相談にのっていただきたいんです。私は途方に暮ているんです。私の生涯は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になろうとしているんです」
黄色な顔
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
代々の
勅撰集
(
ちょくせんしゅう
)
の如き者が日本文学の城壁ならば、実に頼み少き城壁にて、かくの如き薄ツぺらな城壁は、大砲一発にて
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
砕
(
くだ
)
け可申候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
乃至
(
ないし
)
は
眞夜中
(
まよなか
)
に
馬
(
うま
)
の
鬣
(
たてがみ
)
を
紛糾
(
こぐらか
)
らせ、
又
(
また
)
は
懶惰女
(
ぶしゃうをんな
)
の
頭髮
(
かみのけ
)
を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
縺
(
もつ
)
れさせて、
解
(
と
)
けたら
不幸
(
ふかう
)
の
前兆
(
ぜんてう
)
ぢゃ、なぞと
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
まするもマブが
惡戲
(
いたづら
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
すると、腹をうたれたらしい一匹がもがいていると、他が危険をおかしてそれに
躍
(
おど
)
りかかり、
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に角で突いて殺してしまったのである。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
古代の神話よりもなお怪しい事が沢山あって、その歴史その伝記などというものはまるっきり年代が
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
です。だから本当の事は分りません。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
問題は、パパさんが受難者で、この俺が悪者でならず者で、おまえたち二人の生活を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にしちまったんだ。……
小波瀾
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「生きてなさった時は、妹さんに負けず劣らずの美しさで評判でしたが、死体は
爛
(
ただ
)
れてフヤケテ、皮膚が
剥
(
む
)
けて、もう
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
だという話でやした」
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
校長ルービンシュタインと生徒の間に
悶着
(
もんちゃく
)
が起り、演奏会は気違いじみた示威運動に葬られて、チャイコフスキーの音楽は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にされてしまった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
庄兵衛は阿古十郎が憎らしいのか、可愛いのか自分でもわけがわからない、まるで
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
な気持なのである。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
翌日になると、村人が
驚
(
おどろ
)
いたが、その石を動かすには百人ばかりの人足が必要である。その上、そんな多人数を入れたのでは、田が
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
踏
(
ふ
)
み
荒
(
あら
)
されてしまう。
大力物語
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
とうとう人形を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に引ちぎり目も鼻も口も分らぬ様に叩きつぶしてしまったのでございます。
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
いいかい? 慎重に反省して、事を運んでくれよ。
千載
(
せんざい
)
に恥をさらすような真似は絶対にしてくれるなよ。うっかりすると、君の一生は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になってしまうからな。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
犬は、驚いた
拍子
(
ひょうし
)
に、あるいは、怒りに任せて、きっとその貴重品を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にして、おまけに逃げてしまうに相違ないからである。このロス事件の場合がちょうどそれだ。
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にして出て行った位ですから、もうすこし阿父も何か
為
(
す
)
るかと思いましたよ
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
せっかくあなた真面目に聞きに行った水島の事も
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になってしまいました。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
嘉三郎は突然そう怒鳴って、手にしていた手紙を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に引き裂いた。
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「いいえ、轢かれてしまってからも、夢の中ではちゃんと生きているの。ただ体は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になって眉毛だけ線路に残っているのだけれども、……やっぱりこの
二三日
(
にさんち
)
洋食の食べかたばかり気にしていたせいね。」
たね子の憂鬱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に衝き破られたことがあったのを
山の手の子
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
憎んだり怒ったり泣いたりして、むやみに夢中になりすぎるのも、ただ
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
なばかりで、才能現出の動機にはなるまい。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
それがために、大尽の楼上の合奏は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に破壊されて、
呆気
(
あっけ
)
に取られた美人連と来客とは、
忌々
(
いまいま
)
しそうな
面
(
かお
)
を見合せるばかりでありました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……ああ、
年齢
(
とし
)
ですか。それがどうも
明瞭
(
めいりょう
)
でありませぬ。
何
(
なん
)
しろ、
顔面
(
かお
)
を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にやられてしまったものですからネ。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私の方へ横顔を向けて、後は
独語
(
ひとりごと
)
のように、「わたしは、優しくもないし……親切でもないし……戦争で
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になって、学校も何も
止
(
や
)
めてしまったし……」
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に走った。迷路を出ることなど、もう考えなかった。ただじっとしていられないのだ。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
済まないが君のお父さんに、
直
(
す
)
ぐにお
出
(
い
)
で願いたいと申し上げてくれないか。実は令夫人が昨夜のお蔭で
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
なんだ。え、お留守だって? ふむ。……いや、有難う。結構だね。
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
もし、そのまま連れて行かれてしまったら、……あなたの一生は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
です。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
私の父が
存生中
(
ぞんしょうちゅう
)
にあつめた道具類は、例の
叔父
(
おじ
)
のために
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にされてしまったのですが、それでも多少は残っていました。私は国を立つ時それを中学の旧友に預かってもらいました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
狡猾
(
こうかつ
)
な競争者と、意地の悪い劇場と、無理解な出版者は、
哀
(
あわ
)
れな異邦の一青年作曲家を
飢餓
(
きが
)
の
巷
(
ちまた
)
に放り出したのである。骨にも
沁
(
し
)
む失望と餓えとは、ワグナーを
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にさいなみ続けた。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
いったい山羊め、どこまで知っているものかな? ああ、僕も堕落した。堕落しちゃった。お父さんが、なくなってからは、僕の生活も
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
だ。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
鳴海の奴は、私の熱愛していた偶像を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に壊してしまったのだ。私はそれ以来一層不機嫌に
駆
(
か
)
りたてられた。
大脳手術
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になっていると知っては、まったく何といって慰めていいかが、わからないのです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「落ちたんだよ、きっとこのビルディングの上からだ。頭が
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にやられている」
五階の窓:01 合作の一(発端)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「やあ、警部どの」と
頤髯
(
あごひげ
)
の
生
(
は
)
えた警官が青ざめた顔を近づけました。「やっと
下火
(
したび
)
になりました。その代り、小田原の町は御覧のとおり
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
です」
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あなたのおかげで、わしの一家は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
です。わしは田舎にひっこんで貧乏な百姓
親爺
(
おやじ
)
として余生を送らなければならなくなりました。レヤチーズも、
可哀想
(
かわいそう
)
に。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「あの死骸は犬に食い荒される以前、恐らく顔面を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に傷つけてあったに違いない。そうして人相を分らなくした死骸に、鶴子の着物や装身具をつけて、あすこへ捨てて置いたのだ」
鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
少年は黙って短いロープの
端
(
はし
)
っこを見せた。そこは
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に引き裂かれていた。
地中魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その人の一生が
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に破壊されてしまうだろう。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
真正面の大きい窓硝子が
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
壊
(
こわ
)
れて、ポッカリ異様な
大孔
(
おおあな
)
が出来、
鉄格子
(
てつごうし
)
が
肋骨
(
ろっこつ
)
のように露出していた。その窓の下に寝台があって、その上に寝ているのは重症の赤星龍子だった。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
だ。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
になって、真赤なんです。トマトを石で潰したように……」
人造人間事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
外国の小説には、火星人が地球の人間を
捕虜
(
ほりょ
)
にし、その皮を
剥
(
は
)
いで自分がスッポリ被り、人間らしく仮装して吾れ等の社会に
紛
(
まぎ
)
れこんでくるのがある。しかしあの婦人の
顔面
(
かお
)
は
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
だった筈だ。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「そうサ。今頃は、小笠原の辺で砲火を交えている日米の主力艦隊の運命が決っている頃だろうが、きっと
陸奥
(
むつ
)
や
長門
(
ながと
)
は、ウエストバージニアやコロラドを
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
にやっつけているだろうと思うよ」
空襲下の日本
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
“滅茶”で始まる語句
滅茶苦茶
滅茶
滅茶々々