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敷物
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しきもの
ふりがな文庫
“
敷物
(
しきもの
)” の例文
家の中はまっ
暗
(
くら
)
で、しんとして
返事
(
へんじ
)
をするものもなく、そこらには
厚
(
あつ
)
い
敷物
(
しきもの
)
や
着物
(
きもの
)
などが、くしゃくしゃ
散
(
ち
)
らばっているようでした。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
長い
敷物
(
しきもの
)
を敷きつめた廊下を横切つて、私は滑らかな樫の階段を下りた。そして廣間に出た。そこで、私は、ちよつとの間、足を停めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
空
(
あ
)
き
地
(
ち
)
には、
草
(
くさ
)
がしげっていましたが、いまはもう
黄色
(
きいろ
)
くなって、ちょうど
柔
(
やわ
)
らかな
敷物
(
しきもの
)
のように
地面
(
じめん
)
に
倒
(
たお
)
れていました。
町はずれの空き地
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ガンの仲間たちは、この花の
敷物
(
しきもの
)
を見たとき、びっくりしました。南部地方で、すこしぐずぐずしすぎたと思ったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それが部屋の大きさに
較
(
くら
)
べると、丸で
釣
(
つ
)
り合が取れないから、
敷物
(
しきもの
)
として
敷
(
し
)
いたといふよりは、色の
好
(
い
)
い、模様の
雅
(
が
)
な織物として
放
(
ほう
)
りだした様に見える。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
そこへ
茣蓙
(
ござ
)
なんぞ敷きまして、その上に
敷物
(
しきもの
)
を置き、
胡坐
(
あぐら
)
なんぞ
掻
(
か
)
かないで正しく坐っているのが
式
(
しき
)
です。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
床には黒い
敷物
(
しきもの
)
がしかれた。そして、その前に、
棺桶
(
かんおけ
)
の様な木箱と、一箇のテーブルが持出された。
踊る一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
すべすべとして
絹
(
きぬ
)
の
敷物
(
しきもの
)
のうえに、二ひきの蛇をのせて見ると、さわいではいまわるほうが
雄蛇
(
おすへび
)
であり、じっと静かにしているのは
雌蛇
(
めすへび
)
ということを知っていたので
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ものの二
丁
(
ちょう
)
ばかりも
進
(
すす
)
んだ
所
(
ところ
)
が
姫
(
ひめ
)
の
御修行
(
ごしゅぎょう
)
の
場所
(
ばしょ
)
で、
床一面
(
ゆかいちめん
)
に
何
(
なに
)
やらふわっとした、
柔
(
やわら
)
かい
敷物
(
しきもの
)
が
敷
(
し
)
きつめられて
居
(
お
)
り、そして
正面
(
しょうめん
)
の
棚
(
たな
)
見
(
み
)
たいにできた
凹所
(
くぼみ
)
が
神床
(
かんどこ
)
で
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
夫婦
連
(
づれ
)
で出て来て、国王は
只
(
ただ
)
羅紗
(
ラシャ
)
の服を着て居ると云う
位
(
くらい
)
な事、家も日本で云えば
中位
(
ちゅうぐらい
)
の西洋造り、
宝物
(
たからもの
)
を見せると云うから何かと
思
(
おもっ
)
たら、鳥の羽で
拵
(
こしら
)
えた
敷物
(
しきもの
)
を
持
(
もっ
)
て来て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
デカとピンとチョンが、
白茶
(
しらちゃ
)
のフラシ
天
(
てん
)
の
敷物
(
しきもの
)
を敷きつめた様な枯れて
乾
(
かわ
)
いた
芝生
(
しばふ
)
に
悠々
(
ゆうゆう
)
と
寝
(
ね
)
そべり、満身に日を
浴
(
あ
)
びながら、遊んで居る。過去は知らず、将来は知らず、現在の彼等は
幸福
(
こうふく
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「おおせをお伝えいたしましたが、
王
(
みこ
)
はお聞き入れがございません。おれの妹ともあるものを、あんなやつの
敷物
(
しきもの
)
にやれるかとおっしゃって、それはそれは、刀の
柄
(
つか
)
に手をかけてご立腹になりました」
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
きれいな
敷物
(
しきもの
)
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
それからたまらずまたたちあがって、手さぐりで
床
(
ゆか
)
をさがし、一枚の
敷物
(
しきもの
)
を見つけて敷布の上にそれを
着
(
き
)
ました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
大空
(
おおぞら
)
は、まんまんとして、
原
(
はら
)
の
上
(
うえ
)
に
青
(
あお
)
い
天蓋
(
てんがい
)
のように、
無限
(
むげん
)
にひろがっているし、やわらかな
草
(
くさ
)
は、
美
(
うつく
)
しい
敷物
(
しきもの
)
のごとく、
地上
(
ちじょう
)
を
目
(
め
)
のとどくかぎりしげっていました。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして始めて
獲
(
え
)
た勝利であつた。私はブロクルハーストさんの立つてゐた
敷物
(
しきもの
)
の上に、しばらくつゝ立つて征服者の孤獨の感を樂しんでゐた。最初
自
(
おの
)
づと微笑が浮び、昂然と氣勢が上つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
だまってその
譜
(
ふ
)
を聞いていると、そこらにいちめん黄いろや、うすい
緑
(
みどり
)
の明るい
野原
(
のはら
)
か
敷物
(
しきもの
)
かがひろがり、またまっ白な
蝋
(
ろう
)
のような
露
(
つゆ
)
が
太陽
(
たいよう
)
の
面
(
めん
)
をかすめて行くように思われました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“敷物”の解説
敷物(しきもの)は、装飾、保存などのために物の下に敷くものの総称。本項目では室内外の敷物について記述する。
一般に床上に敷く敷物は、座る風習の場合には、すわり心地を快適にするのが主目的であるが、椅子式の風習の場合には、室内を美化することと足ざわりをやわらかくするのが目的である。
(出典:Wikipedia)
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“敷”で始まる語句
敷
敷居
敷島
敷衍
敷布
敷石
敷居際
敷蒲団
敷詰
敷金