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はくしゅ
ふりがな文庫
“
拍手
(
はくしゅ
)” の例文
「そうだ、ぼくも、あらしなんかに
負
(
ま
)
けず、
元気
(
げんき
)
よくやるぞ!」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
自分
(
じぶん
)
と
思
(
おも
)
った
黒
(
くろ
)
いこいにむかって、
拍手
(
はくしゅ
)
をおくりました。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ハムーチャは少しびっくりしましたが、やがて、ようようと場所のまん中に進み出ました。四方から、
雷
(
らい
)
のような
拍手
(
はくしゅ
)
が起こりました。
手品師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私は
会釈
(
えしゃく
)
して
壇
(
だん
)
を下り
拍手
(
はくしゅ
)
もかなり起りました。異教徒席の神学博士たちももうこれ以上論じたいような景色も見えませんでした。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
寝台
(
ねだい
)
の上にあお向いたまま、ただ両手を動かして
拍手
(
はくしゅ
)
かっさいした。
半身不随
(
はんしんふずい
)
なのかしら、板の上に
張
(
は
)
りつけられたように見えた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いっぽう、主人公役は、自分が出るときは、いつも幕切れのまえでなければこまる、なぜなら、お客さんはそこで
拍手
(
はくしゅ
)
するのだから、と、言いました。
人形つかい
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
そう云う内にもう一度、舞台の
拍子木
(
ひょうしぎ
)
が鳴り始めた。静まり返っていた兵卒たちは、この音に元気を取り直したのか、そこここから
拍手
(
はくしゅ
)
を送り出した。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
三人が待ちかまえていたように
拍手
(
はくしゅ
)
をした。重苦しい空気が室にみなぎった。
黙然
(
もくねん
)
と腕をくんできいていた富士男はこのとき、しずかに立ちあがった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ふしぎな
独楽
(
こま
)
の
乱舞
(
らんぶ
)
を、かれの
技力
(
ぎりょく
)
かと目をみはる
往来
(
おうらい
)
の人や
行路
(
こうろ
)
の
閑人
(
ひまじん
)
が、そこでバラバラと
銭
(
ぜに
)
や
拍手
(
はくしゅ
)
を投げる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こういって、やおら席につくと、われるような
拍手
(
はくしゅ
)
が起こって、人々は口々に、その紳士の
機知
(
きち
)
を
賞讃
(
しょうさん
)
しました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
そして結局、青山敬太郎の発言で大河を
推
(
お
)
し、それがほとんど全部の塾生に
拍手
(
はくしゅ
)
をもって
迎
(
むか
)
えられたのであった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
中からは
見物人
(
けんぶつにん
)
の
拍手
(
はくしゅ
)
が、あらしのように鳴りひびいて来ます。楽隊の音は、大なみのように鳴りわたります。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
拍手
(
はくしゅ
)
が起り、すると、花火があがって、何か
沸々
(
ふつふつ
)
とたぎるような音がしはじめ、眼下に見下される町の中から
叫喚
(
きょうかん
)
の声がとどろきはじめると見る間に、町は
沸
(
わ
)
きたち
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
四、と読みかけた時
拍手
(
はくしゅ
)
の音が急に
梁
(
はり
)
を動かして起った。演奏者はすでに台上に現われている。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
歓声
(
かんせい
)
と
拍手
(
はくしゅ
)
がおこった。みんなさんせいらしい。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
終
(
お
)
わると、
兵隊
(
へいたい
)
さんたちは、
手
(
て
)
をパチパチとたたいてくれました。
拍手
(
はくしゅ
)
はそのへやからばかりでなく、へやの
外
(
そと
)
の
方
(
ほう
)
からも
起
(
お
)
こったのです。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陳氏は
嵐
(
あらし
)
のような
拍手
(
はくしゅ
)
と
一緒
(
いっしょ
)
に私の処へ帰って来ました。私が陳氏に立って敬意を示している間に演壇にはもう次の論士が立っていました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
だからようやく
独唱
(
ソロ
)
が終って、けたたましい
拍手
(
はくしゅ
)
の音が起った時、彼はわずかにほっとした眼を挙げて、まるで救いを求めるように隣席の
大井
(
おおい
)
を振返った。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ちょうどそれと同じ心にしみ入る、深い苦痛が現われていました。そしてあたりには、数千年の昔と同じように、ふたたび
拍手
(
はくしゅ
)
と
歓呼
(
かんこ
)
の声がひびきわたりました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
つづいて大
象
(
ぞう
)
のファットマンが、のそりのそりとまかり出ました。
見物席
(
けんぶつせき
)
からはあらしのような
拍手
(
はくしゅ
)
が起こりました。三人は一列に
並
(
なら
)
んで見物席へあいさつをしました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
急霰
(
きゅうさん
)
のような
拍手
(
はくしゅ
)
が島をゆるがす、小鳥がおどろいて一時にパッと飛びたった。一同はまるでなつかしい校庭で遊びたわむれているときのように競技にむちゅうである。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
わッ! という
歓声
(
かんせい
)
は天地を
轟
(
とどろ
)
かしました。日本士官は思わずも
抱
(
だ
)
き合って
踊
(
おど
)
り上がりました。しばらくはすべての人の
拍手
(
はくしゅ
)
が鳴りやまなかったのであります。この光栄、この
名誉
(
めいよ
)
!
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
春秋
(
しゅんじゅう
)
に指を折り尽して、
白頭
(
はくとう
)
に
呻吟
(
しんぎん
)
するの
徒
(
と
)
といえども、一生を回顧して、閲歴の波動を順次に点検し来るとき、かつては微光の
臭骸
(
しゅうがい
)
に
洩
(
も
)
れて、
吾
(
われ
)
を忘れし、
拍手
(
はくしゅ
)
の
興
(
きょう
)
を
喚
(
よ
)
び起す事が出来よう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
見物人の
拍手
(
はくしゅ
)
かっさいと
笑
(
わら
)
い
声
(
ごえ
)
で、しかしその答えはじゅうぶんであった。みんなは親方に
賛成
(
さんせい
)
して
巡査
(
じゅんさ
)
を
嘲弄
(
ちょうろう
)
した。とりわけジョリクールがかげでしかめっ
面
(
つら
)
をするのをおもしろがっていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そして、手を高くあげて
叫
(
さけ
)
んだり、
拍手
(
はくしゅ
)
をしたりして、
歓迎
(
かんげい
)
の意を表した。むろん、みんなの顔は笑いでほころびていた。それはちょうど町の群衆が
凱旋
(
がいせん
)
の軍隊を迎える時のような光景であった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そのあとですぐに、
万雷
(
ばんらい
)
のごとき
拍手
(
はくしゅ
)
がおこった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうした、二つの
踊
(
おど
)
りは、みんなに
不思議
(
ふしぎ
)
な
感
(
かん
)
じを
与
(
あた
)
えました。みんなは、
喜
(
よろこ
)
びました。
拍手
(
はくしゅ
)
しました。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
首尾よく第六交響曲を仕上げたのです。ホールでは
拍手
(
はくしゅ
)
の音がまだ
嵐
(
あらし
)
のように鳴って
居
(
お
)
ります。
セロ弾きのゴーシュ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
みんなが
拍手
(
はくしゅ
)
した。拍手にまじって、だれかがとん
狂
(
きょう
)
な声で
叫
(
さけ
)
んだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
と、まるで子供みたいな
拍手
(
はくしゅ
)
かッさい。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
パチパチと
拍手
(
はくしゅ
)
がとんだ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
拍手
(
はくしゅ
)
と一処に六七人の人が私どもの方から立ちましたが祭司次長が割合前の方のモオニングの若い人をさしまねきました。その人は落ち着いた風で少し
微笑
(
わら
)
いながら演説しました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
賛成
(
さんせい
)
、
賛成
(
さんせい
)
!」と、
N
(
エヌ
)
くんが
同感
(
どうかん
)
して、
熱
(
あつ
)
い
拍手
(
はくしゅ
)
をおくりました。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“拍手”の意味
《名詞》
拍 手(はくしゅ)
開いた手のひらをうちならすこと。賛成や賞賛などの意思表示や、神拝の際に行う。
(出典:Wiktionary)
“拍手”の解説
拍手(はくしゅ)は、興行等において感動を表現するため両手で叩くこと。
(出典:Wikipedia)
拍
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“拍手”で始まる語句
拍手喝采