“技力”の読み方と例文
読み方割合
ぎりょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふしぎな独楽こま乱舞らんぶを、かれの技力ぎりょくかと目をみはる往来おうらいの人や行路こうろ閑人ひまじんが、そこでバラバラとぜに拍手はくしゅを投げる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
声もかけぬ狂刃が、いきなり暁闇ぎょうあんからおどったのはその時である。颯然さつぜんたる技力ぎりょくはないが、必死! と感じられる小脇差の切ッさきが、うしろから老人のびんをかすった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)