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打殺
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ぶちころ
ふりがな文庫
“
打殺
(
ぶちころ
)” の例文
春「隠してもいかん、助右衞門を
打殺
(
ぶちころ
)
して旅荷に
拵
(
こしら
)
えようとする時に、君が着服したに相違ない、隠さずに出したまえ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もっとも少し気の
利
(
き
)
いたものは大概自殺してしまうから、巡査に
打殺
(
ぶちころ
)
されるような奴はよくよく意気地なしか、自殺の能力のない白痴もしくは不具者に限るのさ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
狸に化けた人間を
打殺
(
ぶちころ
)
すに仔細はない、と竹槍を
引
(
ひっ
)
そばめて、木戸口から庭づたいに、月あかりを
辿
(
たど
)
り辿り、雨戸をあてに近づいて、何か、手品の種がありはせぬか
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……
何
(
なん
)
ぢゃ?
下司奴
(
げすやっこ
)
めが、
道外假面
(
だうけめん
)
に
面
(
おもて
)
を
隱
(
かく
)
して、
此
(
この
)
祝典
(
しゅくてん
)
を
蹈附
(
ふみつけ
)
にしようとは
不埓
(
ふらち
)
ぢゃ! カピューレットの
正統
(
しゃうとう
)
たる
權利
(
けんり
)
を
以
(
もっ
)
て、
彼奴
(
きゃつ
)
めをば
打殺
(
ぶちころ
)
しても、
俺
(
おれ
)
ゃ
罪惡
(
ざいあく
)
とは
思
(
おも
)
はぬわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「うむ。
部落
(
むら
)
のためにゃあ、あの爺なんか、
打殺
(
ぶちころ
)
して了めえばいいんだ。」
黒い地帯
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
▼ もっと見る
「この野郎
打殺
(
ぶちころ
)
してくれるぞ」
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼
(
あ
)
の
折
(
おり
)
は何ともはアお礼の云う
様
(
よう
)
もござえません、
私
(
わし
)
なんざアこれもう六十四になりますから、何もこれ
彼奴等
(
あいつら
)
に
打殺
(
ぶちころ
)
されても命の
惜
(
おし
)
いわけはなし
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いいえ、一向に存じません。「
汝
(
うぬ
)
、言ッちまえ。「ちっとも存じません。「ようし、白状しなけりゃこうするぞ。と懐中より
装弾
(
たまごめ
)
したる
短銃
(
ピストル
)
を取
出
(
いだ
)
し、「
打殺
(
ぶちころ
)
すが可いか。 ...
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
敵が槍で尊公に
突掛
(
つきか
)
けて
参
(
めえ
)
れば、
私
(
わし
)
ア
掌
(
て
)
で受けるだ、一本脇腹へ突込まして、敵を
捻
(
ひね
)
り倒して
打殺
(
ぶちころ
)
してやるだ、其の内に尊公を助けて逃がすだけの仕事よ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そいつは
打殺
(
ぶちころ
)
したのを知ってる癖に。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勝「まゝ先生乱暴な事をなすっちゃアいけませぬ、伊之の野郎は
打殺
(
ぶちころ
)
しても構やアしませぬが、もしもお嬢さんにお怪我でもありましては済みませぬから」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ただし、
婆
(
ばばあ
)
を
打殺
(
ぶちころ
)
して。」
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
早「
私
(
わし
)
は下郎さ、お
前
(
まえ
)
はお
侍
(
さむれえ
)
の
娘
(
むすめ
)
だろう、
併
(
しか
)
し
然
(
そ
)
う
口穢
(
くちぎたな
)
く云われゝば、私だって快くねえから、遺恨に思ってお
前
(
めえ
)
を鉄砲で
打殺
(
ぶちころ
)
す心になったら何うするだえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
車「駄目だよ、お
前
(
めえ
)
は人を
打殺
(
ぶちころ
)
して金を
奪
(
と
)
って来たに
違
(
ちげ
)
えねえ、もう十両呉れなけりゃア又引き返そうか」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亥「時間も
糸瓜
(
へちま
)
もあるものか、ぐず/\すると
打殺
(
ぶちころ
)
してしまうぞ、誰だと思う、豊島町の亥太郎だぞ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに此の文治の事を青二才などと云おうようなき
悪口
(
あっこう
)
を申したな、手前のような奴を
活
(
い
)
かして置いては大勢の人の難儀になるから
打殺
(
ぶちころ
)
すのであるが、女の事ゆえ助けてやる
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両人「この乞食め、何を
小癪
(
こしゃく
)
なことを
為
(
し
)
やがる、ふざけた事をすると片ッ
端
(
ぱし
)
から
打殺
(
ぶちころ
)
すぞ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あなたは
一箇寺
(
いっかじ
)
住職の身の上で、このお梅さんと間男をするのみならず、亭主の七兵衞が邪魔になるというので、薪割で
打殺
(
ぶちころ
)
して縁の下へ隠した事が、
博奕
(
ばくち
)
の混雑から割れて
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
よく/\御縁がねえのだ、
明日
(
あす
)
の晩は半纒を
打殺
(
ぶちころ
)
しても
登楼
(
あが
)
らねえじゃア気がすまねえや
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大声を揚げて口々に名主も原
父子
(
おやこ
)
も
此処
(
こけ
)
え出ろ、
打殺
(
ぶちころ
)
してしまえ、打殺してしまえ。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
源「
汝
(
うぬ
)
の様な
汚
(
けが
)
れた
奴
(
やっこ
)
を斬るかえ、
打殺
(
ぶちころ
)
してしまうわ、何か棒はありませんか」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
花「悪い奴じゃ、こんな
村境
(
むらざかい
)
の処へ出やアがって
追剥
(
おいはぎ
)
をしやアがって悪い奴じゃ、
今度
(
こんだ
)
此辺
(
こゝら
)
アうろ/\しやアがると
打殺
(
ぶちころ
)
すぞ、いや
後
(
うしろ
)
に
誰
(
た
)
れか居やアがるな、
此奴
(
こいつ
)
組付
(
くみつい
)
て居やアがったか」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今考えれば天罰とは云いながら怖しい事だと思って居ります、すると太左衞門が逃げて触れたと見えて、村方の百姓が大勢集り、私達を
打殺
(
ぶちころ
)
せ/\と騒ぎ立てゝ、垣の
周囲
(
まわり
)
を取巻れた時は
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親方
(
おやぶん
)
が人を
打殺
(
ぶちころ
)
して三日の間番をさせられた時の
臭
(
にお
)
いが鼻に通って、いまだに忘れねえが、其の臭いに
違
(
ちげ
)
えねいから隠したって駄目だ、
死人
(
しびと
)
なら死人だとそう云えや、云わねえと
己
(
お
)
れ
了簡
(
りょうけん
)
があるぞ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大曲りで
打殺
(
ぶちころ
)
しても構わないから、ぽか/\
擲
(
なぐ
)
りにして川へ
投
(
ほう
)
りこめ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
永禪和尚とお梅と間男をして居りみして、七兵衞が
在
(
あ
)
っては邪魔になるというて、
夫
(
とゝま
)
の七兵衞を薪割で
打殺
(
ぶちころ
)
し、本堂の
縁
(
いん
)
の下へ
隠
(
かこ
)
したところが、
悪
(
われ
)
え事は
出来
(
でけ
)
ぬものじゃなア、心棒が狂い
曲
(
まご
)
うたから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
亥「やい三一、ぐず/\しやがると豊島町の亥太郎が
打殺
(
ぶちころ
)
すぞ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文「さア改心しなければ立所に
打殺
(
ぶちころ
)
すぞ、どうだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打倒
打明
打付
打笑
打遣
打毀