御飯ごぜん)” の例文
少しばかりお恵みなすって下さい(泣伏なきふす昨日きのうから子供達には未だ御飯ごぜんを食べさせません、今朝程少しばかりお芋を買って食べさせましただけで
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ひよつと夕飯までに帰らなんだら、少し御飯ごぜんひかへて喰べとくがよい、腹のすいてる方がおいしいさかいな。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「もういいからお前もそこで御飯ごぜんを食べるがいい。」
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「姐さん御飯ごぜんのほうを御願いしますよ」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
花「はい、決して背きませんが、不束ふつゝかものでございますから、宜く御用をお言い付けなすって下さいまし、漸く御飯ごぜんは炊けるようになりました」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御飯ごぜんも喰べたり喰べずぢやないか。
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
美「酔って居るからお止しなさいよ、御飯ごぜんを食べさせて帰しましょう、酔って車ア挽けやしない、お内儀さんを一寸ちょっと呼んで、別に車を誂えましょう」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何うも閑で仕様のねえとこ言値いいねで乗っておくんなすって、おまけにお酒やなんかア、まアおいしい物で御飯ごぜんを頂くなんてえ、こんな間の好い事はねえ
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まえうも麪桶めんつうがはりに砂張すばり建水みづこぼしつてるので感心したから、残余肴あまりものだが参州味噌さんしゆうみそのおしるもあるから、チヨツとぜん御飯ごぜんげたい、さア家内うちあがつてね
へえゝ釣堀つりぼりさまとは。小「なんだね釣堀つりぼりだね。梅「有難ありがたい……わたしは二十一にち御飯ごぜんべないので、はらつたのがとほぎたくらゐなので、小「ぢやア合乗あひのりでかう。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
御飯ごぜんべてから昼寝をしようかと思いますと、折悪おりあしゅうドードッと車軸を流すばかりの強雨おおぶりと成りましたから立つ事が出来ません、其のうちの辺は筑波は近し
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
織江殿は娘を連れて此の茶屋の二階へあがり、御酒ごしゅは飲みませんから御飯ごぜんを上っていました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まへいてちよいと子柄こがらげたよ、本当ほんたうにまア見違みちがいちまつたよ、一人でたのかい、なに近江屋あふみや旦那だんなを、ムヽはぐれて、うかい、ぢやア何処どこかで御飯ごぜんべたいが
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
此の日芸者小兼は早く起きて白金の清正公様せいしょうこうさまへおまいりきました。一体芸者しゅは朝寝ですが、其の日は心がけて早く起き、まだ下女が焚付たきつけて居て御飯ごぜんも出来ないくらいの所へ
喧嘩のけの字も申しませんゆえ何卒どうぞお許し遊ばして、御飯ごぜんあがって下さいまし、手を下さずとも親を乾し殺すも同様であるとの御一言は、文治郎身を斬られるよりつろうございます
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
へい/\かしこまりました。これから湯に這入はいる、御膳ごぜんが出る、おしる向附むかうづけみな茗荷尽目めうがづくめ。客「ハアめううちだ。と思ひながら御飯ごぜんましてねどこく。翌朝よくてうになると早々さう/\客人きやくじんは立つてしまつた。 ...
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
へい/\もう姓名なまへまうすのは、おはづかしうてまうせませぬが、斯様かやう御親切ごしんせつうへげて、御飯ごぜんまでくださる貴方様あなたさまのことでございますから、かくさず申上まうしあげますが、わたくし芝片門前しばかたもんぜんりました
うかしてうすくとも見えるやうにしてげたいと思つて、茅場町かやばちやう薬師やくしさまへ願掛ぐわんがけをして、わたし手探てさぐりでも御飯ごぜんぐらゐはけますから、わたしつぶしても梅喜ばいきさんのけてくださるやう
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
なにもないホンの残余肴あまりものだが御飯ごぜんべてください、さア此処これへおはいり…。
二階では渡邊織江が娘お竹と御飯ごぜんが済んで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)