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御国
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みくに
ふりがな文庫
“
御国
(
みくに
)” の例文
旧字:
御國
武蔵の
入間
(
いるま
)
郡には
椿峯
(
つばきみね
)
という所が二箇所あります。その一つは、
御国
(
みくに
)
の椿峯で、高さ四五尺の塚の上に、古い椿の木が二本あります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そうでないと、あれでも
御国
(
みくに
)
のためには、
生命
(
いのち
)
も
惜
(
おし
)
まない
徒
(
てあい
)
だから、どんなことをしようも知れない。よく思案して請取るんだ、
可
(
いい
)
か。
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
命
(
みこと
)
は
御国
(
みくに
)
にとりてかけがえのない、
大切
(
だいじ
)
の
御身
(
おみ
)
の
上
(
うえ
)
……
何卒
(
なにとぞ
)
この
数
(
かず
)
ならぬ
女
(
おんな
)
の
生命
(
いのち
)
を
以
(
もっ
)
て
命
(
みこと
)
の
御生命
(
おんいのち
)
にかえさせ
玉
(
たま
)
え……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
露西亜
(
ロシア
)
と戦争が始まって若い人達は大変な
辛苦
(
しんく
)
をして
御国
(
みくに
)
のために働らいているのに
節季師走
(
せっきしわす
)
でもお正月のように気楽に遊んでいると書いてある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし
御国
(
みくに
)
に仇をする怪塔王を本当にやっつけるには、今のところ、このあべこべ砲の研究より外に
途
(
みち
)
がありません。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
昭和十六年太平洋戦争にはいると、光太郎はそのころの詩人がみんなしたように、かれも
御国
(
みくに
)
のための詩を作り、一つの流行詩の表面にうかんでいた。
我が愛する詩人の伝記
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
その時に限らず、母親の膝を枕に、
私
(
わたし
)
は
其
(
そ
)
の父親の話——
御国
(
みくに
)
の
為
(
た
)
めに戦死した
豪
(
えら
)
い父親の話を聞いて
居
(
ゐ
)
ると、いつも
私
(
わたし
)
の
頬
(
ほう
)
に冷たいものゝ落ちるのが
例
(
れい
)
であつた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
ご兄弟様との
御
(
おん
)
仲も御むつまじく、四方よりのご人望は富岳よりも御高く、
御在
(
おわ
)
しますところの御皇子様! いよいよ
弥栄
(
いやさか
)
えましまして、やがてはこの
御国
(
みくに
)
の
御礎石
(
おんいしずえ
)
となられ
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
唐土
(
もろこし
)
から
種々
(
いろ/\
)
の
薬種
(
やくしゅ
)
が渡来いたして
居
(
お
)
るが、その薬種を医者が病気の模様に
依
(
よ
)
って
或
(
あるい
)
は
緩
(
ゆる
)
め、或は煮詰めて呑ませるというのも、
畢竟
(
ひっきょう
)
多くの病人を助ける為で、
結句
(
けっく
)
御国
(
みくに
)
の為じゃの
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
氷室
(
ひむろ
)
といふ事、俳諧の
季寄
(
きよせ
)
といふものなどにもみえたれば
普
(
あまねく
)
人
(
ひと
)
の知りたる事にて、周礼にもいでたれば唐土のむかしにもありしことなり。
御国
(
みくに
)
は仁徳紀に見えたればその古きを知るべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
すればおまへのその声は天の
御国
(
みくに
)
の住民の佳い音楽にまさるだらう。
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
恋ふまじきおきてもあらで我が歩むこゝろの
御国
(
みくに
)
安くもあるかな
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御国
(
みくに
)
にゆりぬ、君はいま
この日
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
すめらぎの
御土
(
みつち
)
ぞ
御国
(
みくに
)
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御国
(
みくに
)
のうへに美くしく
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
さうすりや
些少
(
ちっと
)
あ念ばらしにもなつて、いくらか
彼奴
(
あいつ
)
らが
合点
(
がってん
)
しやう。さうでないと、あれでも
御国
(
みくに
)
のためには、
生命
(
いのち
)
も惜まない
徒
(
てあい
)
だから、どんなことをしやうも知れない。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あれは日本海を向こうへ越えた国境附近で、
御国
(
みくに
)
のために
生命
(
いのち
)
を投げだして働いている、わが陸海軍将兵のために敬意を表していたのかと思ったんだが、そうじゃなかったのかね
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
氷室
(
ひむろ
)
といふ事、俳諧の
季寄
(
きよせ
)
といふものなどにもみえたれば
普
(
あまねく
)
人
(
ひと
)
の知りたる事にて、周礼にもいでたれば唐土のむかしにもありしことなり。
御国
(
みくに
)
は仁徳紀に見えたればその古きを知るべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
俺
(
わし
)
は、この
娘
(
こ
)
がいよいよ
眼
(
め
)
を
覚
(
さ
)
ますのを
待
(
ま
)
ち、
服装
(
ふくそう
)
などもすぐに
御国
(
みくに
)
振
(
ぶ
)
りの
清
(
きよ
)
らかなものに
改
(
あらた
)
めさせ、そしてその
姿
(
すがた
)
で
地上
(
ちじょう
)
の
両親
(
りょうしん
)
の
夢枕
(
ゆめまくら
)
に
立
(
た
)
たせ、
自分
(
じぶん
)
は
神
(
かみ
)
さまに
仕
(
つか
)
えている
身
(
み
)
であるから
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あめりかのどるを
御国
(
みくに
)
のしろかねにひとしき品とさだめしや
誰
(
たれ
)
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
薔薇色の、天の
御国
(
みくに
)
の
閾
(
しきみ
)
から
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
この
御国
(
みくに
)
、この
皇民
(
みたみ
)
。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勿論軍律を犯したといふでもないから、将校方は何の
沙汰
(
さた
)
をもせられなかつたのであらう。けれどもが、われわれ父母妻子をうつちやつて、
御国
(
みくに
)
のために尽さうといふ愛国の志士が承知せん。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
土のごと山と掘りくるどるらるに
御国
(
みくに
)
のたからかへまく惜しも
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「すわ、
御国
(
みくに
)
の大事」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“御国”で始まる語句
御国替
御国許
御国益掛
御国山
御国益
御国詰
御国風
御国魂
御国表の不都合