)” の例文
じいさま、うぞわたくしひとつの御神鏡ごしんきょうさずけていただぞんじます。わたくしはそれを御神体ごしんたいとしてそのまえ精神せいしん統一とういつ修行しゅぎょういたそうとおもいます。
ただ一つ永久のおわかれに、わたくしがあのとき呼び得なかった心からのお願いを今、呼ばして頂きうございます。それでは呼ばせて頂きます。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「私も秀子の為に是非お願い申上げうございます。お母さん、一遍お会い下されば直ぐにお気に召しますわ」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
宗「私はお願いがありますが、旦那さまには永々なが/\御厄介に相成りましたが、私は羽生村へ帰りうございます」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「つきましては、御腰元の中から手本になる方を一人拝借いたしう御座いますが」
「三でえゝんだつけかな」ばあさんのまへすわつた一人ひとりうしろはういていつてかれ不器用ぶきよう紙捻こよりこしらへてさき茶碗ちやわんみづひたして三丁寧ていねいまはしてまゝ紙捻こよりみづひたしていた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ぶしつけの段はお許しが願いござる。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
變改へんがいしてと言はれて忠兵衞むね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しもあの懐剣かいけんが、わたくしはかおさめてあるものなら、どうぞこちらに取寄とりよせていただきたい。生前せいぜん同様どうようあれを守刀まもりがたないたうございます……。
筆「お父様とうさまわたくしは一生懸命に神信心をして上手に成ってお父様のお手助けをいたしうございますから御心配なく、来年の夏迄には屹度きっと一人前に成りますから」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「松浦さんにお目にかゝりうございます」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
わたくしはただ自分じぶんうかがいましたままをおつたえするだけでございますから、そのてんはよくよくおふくみのうえ取拾しゅしゃしていただぞんじます。
妻「わたくしも然う思って居ますよ、ねえ姉さん此の儘にずるずるベッタリうちの娘に成ってお呉れなら養子をして安心を致しますから、何卒どうぞ然うして貰いうございます」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お礼にも都度つど/\あがう存じますが何分貧乏暇なしで遂々つい/\御無沙汰勝に相成って済みません
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
花「私共はおいでの事を知って参りましたものですが、一寸お目にかゝりうございます」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
圖「でもございましょうが、めて一杯召上ってわたくしへ頂戴致しう」
どうか両人ふたりの怨みを晴して遣りうございます
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)