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幽
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いう
ふりがな文庫
“
幽
(
いう
)” の例文
……
時
(
とき
)
に
靡
(
なび
)
きかゝる
雲
(
くも
)
の
幽
(
いう
)
なるさへ、一
天
(
てん
)
の
銀河
(
ぎんが
)
に
髣髴
(
はうふつ
)
として、
然
(
しか
)
も、八
甲田山
(
かふださん
)
を
打蔽
(
うちおほ
)
ふ、
陸奥
(
みちのく
)
の
空
(
そら
)
は
寂
(
さび
)
しかつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鬼三郎の娘のお
幽
(
いう
)
は、金襴の帶くらゐは持つて居たかも知れないが、牛込の叔母さんのところへ行つて留守。よしや居たところで、實の父親の皮を
剥
(
は
)
ぐとは思はれない
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
且
(
か
)
つ
傍
(
かたはら
)
に直下数丈の
瀑布
(
ばくふ
)
ありて
幅
(
はば
)
も
頗
(
すこぶ
)
る
広
(
ひろ
)
し其地の
幽
(
いう
)
にして其景の
奇
(
き
)
なる、真に
好仙境
(
こうせんきよう
)
と謂つべし、
因
(
ちなみ
)
に云ふ此文珠岩は
皆
(
みな
)
花崗岩
(
みがけいわ
)
より
成
(
な
)
りて、雨水の
為
(
た
)
め
斯
(
か
)
くは
水蝕
(
すゐいつ
)
したるなり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
〔評〕三條公は西三條、東久世諸公と長門に走る、之を七
卿
(
きやう
)
脱走
(
だつさう
)
と謂ふ。幕府之を
宰府
(
ざいふ
)
に
竄
(
ざん
)
す。既にして七卿が勤王の士を
募
(
つの
)
り國家を亂さんと欲するを憂へ、
浪華
(
なには
)
に
幽
(
いう
)
するの
議
(
ぎ
)
あり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
紫摩黄金
(
しまわうごん
)
の
良夜
(
あたらよ
)
は、
寂寞
(
じやくまく
)
としてまた
幽
(
いう
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
緑
(
みどり
)
いよ/\
濃
(
こまや
)
かにして、
夏木立
(
なつこだち
)
深
(
ふか
)
き
處
(
ところ
)
、
山
(
やま
)
幽
(
いう
)
に
里
(
さと
)
靜
(
しづか
)
に、
然
(
しか
)
も
今
(
いま
)
を
盛
(
さかり
)
の
女
(
をんな
)
、
白百合
(
しらゆり
)
の
花
(
はな
)
、
其
(
そ
)
の
膚
(
はだへ
)
の
蜜
(
みつ
)
を
洗
(
あら
)
へば、
清水
(
しみづ
)
に
髮
(
かみ
)
の
丈
(
たけ
)
長
(
なが
)
く、
眞珠
(
しんじゆ
)
の
流
(
ながれ
)
雫
(
しづく
)
して、
小鮎
(
こあゆ
)
の
簪
(
かんざし
)
、
宵月
(
よひづき
)
の
影
(
かげ
)
を
走
(
はし
)
る。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
氣が附いて見ると、——鬼三郎の娘のお
幽
(
いう
)
さんといふ、あれは飛んだ良い娘ですぜ。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一は曰く
飽迄
(
あくまで
)
従前の如く水中を
溯
(
さかのぼ
)
らん、一は曰く山に
上
(
のぼ
)
り山脈を
通過
(
つうくわ
)
して水源の上に
出
(
い
)
でん、
特
(
こと
)
に人夫中冬猟の
経験
(
けいけん
)
ありて
雪中
(
せつちう
)
此辺に
来
(
きた
)
りしもの、皆曰く是より前途は
嶮
(
けん
)
更
(
さら
)
に嶮にして
幽
(
いう
)
更に幽
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
なほも
幽
(
いう
)
なる山彦を。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
幽
常用漢字
中学
部首:⼳
9画
“幽”を含む語句
幽暗
幽寂
幽閉
幽界
幽邃
幽霊
幽鬱
幽咽
幽冥
探幽
幽明
幽囚
深山幽谷
幽玄
幽霊船
幽鬼
幽魂
幽静
幽遠
幽微
...