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山河
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ふりがな文庫
“
山河
(
さんが
)” の例文
この話は、たちまち幾百里の
山河
(
さんが
)
を隔てた、
京畿
(
けいき
)
の地まで
喧伝
(
けんでん
)
された。それから
山城
(
やましろ
)
の貉が
化
(
ば
)
ける。
近江
(
おうみ
)
の貉が化ける。
貉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
更
(
さら
)
に
彼女
(
かのじょ
)
はその
生涯
(
しょうがい
)
の
最
(
もっと
)
も
重要
(
じゅうよう
)
なる
時期
(
じき
)
、十七
歳
(
さい
)
から三十三
歳
(
さい
)
までを
三浦半島
(
みうらはんとう
)
で
暮
(
く
)
らし、四百
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
彼女
(
かのじょ
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
が
親
(
したし
)
める
山河
(
さんが
)
に
自分
(
じぶん
)
も
親
(
した
)
しんだのでありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この細いものを、するすると抜けば鹿児島県と埼玉県の間には依然として何百里の
山河
(
さんが
)
が
横
(
よこた
)
わっている。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
国ほろびて
山河
(
さんが
)
かわらずという。しかし、人の
転変
(
てんぺん
)
はあまりにはなはだしい。たとえば、いま
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
を歩いて見ても、
逢
(
あ
)
うものはみな
徳川系
(
とくがわけい
)
の
武士
(
ぶし
)
ばかりだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしてこの意味で遠く隔たった日本の
山河
(
さんが
)
や田園や風俗や、さらにヨーロッパの芸術とはまるで異なっている東洋の固有の芸術に対して多大の興味を
抱
(
いだ
)
かれたので
アインシュタイン教授をわが国に迎えて
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
▼ もっと見る
武矦
(
ぶこう
)
、
西河
(
せいが
)
に
浮
(
うか
)
びて
下
(
くだ
)
る、
中流
(
ちうりう
)
にして
顧
(
かへり
)
みて
呉起
(
ごき
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く、『
美
(
び
)
なる
哉乎
(
かな
)
、
山河
(
さんが
)
の
固
(
かた
)
め、
此
(
こ
)
れ
魏國
(
ぎこく
)
の
寶也
(
たからなり
)
』と。
起
(
き
)
、
對
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、『((國ノ寶ハ))
徳
(
とく
)
に
在
(
あ
)
りて
險
(
けん
)
に
在
(
あ
)
らず。 ...
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
洛陽伽藍記
(
らくやうがらんき
)
に
云
(
い
)
ふ。
魏
(
ぎ
)
の
帝業
(
ていげふ
)
を
承
(
う
)
くるや、
四海
(
しかい
)
こゝに
靜謐
(
せいひつ
)
にして、
王侯
(
わうこう
)
、
公主
(
こうしゆ
)
、
外戚
(
ぐわいせき
)
、
其
(
そ
)
の
富
(
とみ
)
既
(
すで
)
に
山河
(
さんが
)
を
竭
(
つく
)
して
互
(
たがひ
)
に
華奢
(
くわしや
)
驕榮
(
けうえい
)
を
爭
(
あらそ
)
ひ、
園
(
ゑん
)
を
脩
(
をさ
)
め
宅
(
たく
)
を
造
(
つく
)
る。
豐室
(
ほうしつ
)
、
洞門
(
どうもん
)
、
連房
(
れんばう
)
、
飛閣
(
ひかく
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
寂しい
山河
(
さんが
)
である。そこにはわれらの寄るべき港とてはほとんどないのであった。人煙まれなる森林地帯ででもあるように、原始的な草原ででもあるように感じさせる
景色
(
けしき
)
であった。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
痛嘆すべきこの二つの歴史は、畿内の
山河
(
さんが
)
がいつも自分に向つて消極的教訓を語るに反して、長崎の風景に対して一種名状しがたき
憤恨
(
ふんこん
)
と神秘の色調を帯びさせてゐるやうに思はれる。
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
荒
(
す
)
さびし
山河
(
さんが
)
の すべもなく
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
国土
(
こくど
)
、
山河
(
さんが
)
も何ならむ。
騎士と姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
古来
(
こらい
)
山河
(
さんが
)
の
秀
(
ひい
)
でたる
県歌 信濃の国
(新字新仮名)
/
浅井洌
(著)
街道
(
かいどう
)
を
遠
(
とお
)
くはなれて、人もとおらぬ
山河
(
さんが
)
を
越
(
こ
)
え、ようよう遠江の国へはいったが、こんな
厳重
(
げんじゅう
)
さでは、さきに
桑名
(
くわな
)
を立った
伊那丸
(
いなまる
)
たちも、やすやす、
無事
(
ぶじ
)
にここを通れたとは思われない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十年の後われ
遠国
(
えんごく
)
より帰来してたまたま知人をここに訪ふや当時の部屋々々空しく存して当時の人なく当時の妙技当時の芸風また地を払つてなし正に国亡びて
山河
(
さんが
)
永
(
とこしえ
)
にあるの嘆あらしめき。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
逆に、地方の
山河
(
さんが
)
を怒らし、諸民は新政府の非情を冷たい目で見た。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“山河”の解説
『山河』(さんが)は、2000年4月26日に発売された五木ひろしのシングルである。
(出典:Wikipedia)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
“山河”で始まる語句
山河内
山河一革
山河月色
山河襟帯