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威力
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ゐりよく
ふりがな文庫
“
威力
(
ゐりよく
)” の例文
雜木林
(
ざふきばやし
)
の
梢
(
こずゑ
)
に
白
(
しろ
)
く
連
(
つらな
)
つて
居
(
ゐ
)
る
西
(
にし
)
の
遠
(
とほ
)
い
山々
(
やま/\
)
の
彼方
(
かなた
)
に
横臥
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
たのが
俄
(
にはか
)
に
自分
(
じぶん
)
の
威力
(
ゐりよく
)
を
逞
(
たくま
)
しくすべき
冬
(
ふゆ
)
の
季節
(
きせつ
)
が
自分
(
じぶん
)
を
棄
(
す
)
てゝ
去
(
さ
)
つたのに
氣
(
き
)
がついて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
芸者なんぞになつちやいけないと
引止
(
ひきと
)
めたい。
長吉
(
ちやうきち
)
は無理にも
引止
(
ひきと
)
めねばならぬと決心したが、すぐ
其
(
そ
)
の
傍
(
そば
)
から、自分はお
糸
(
いと
)
に対しては
到底
(
たうてい
)
それだけの
威力
(
ゐりよく
)
のない事を
思返
(
おもひかへ
)
した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と
背後
(
うしろ
)
から
視
(
なが
)
めて
意気
(
いき
)
昂
(
あが
)
つて、
腕
(
うで
)
を
拱
(
こまぬ
)
いて、
虚空
(
こくう
)
を
睨
(
にら
)
んだ。
腰
(
こし
)
には、
暗夜
(
あんや
)
を
切
(
き
)
つて、
直
(
たゞ
)
ちに
木像
(
もくざう
)
の
美女
(
たをやめ
)
とすべき、
一口
(
ひとふり
)
の
宝刀
(
ほうたう
)
を
佩
(
お
)
びたる
如
(
ごと
)
く、
其
(
そ
)
の
威力
(
ゐりよく
)
に
脚
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んで、
胸
(
むね
)
を
反
(
そ
)
らした。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おゝ、その優しさ! それは
威力
(
ゐりよく
)
に比べてどれ程大きな力があることか! 私にはセント・ジョンの怒りを拒絶することは出來た。だが、彼の優しさの下には私は
蘆
(
あし
)
のやうに
柔軟
(
じゆうなん
)
になつてしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
疾風
(
しつぷう
)
は
其
(
そ
)
の
威力
(
ゐりよく
)
を
遮
(
さへぎ
)
つて
包
(
つゝ
)
んだ
焔
(
ほのほ
)
を
掻
(
か
)
き
退
(
の
)
けようとして
其
(
その
)
餘力
(
よりよく
)
が
屋根
(
やね
)
の
葺草
(
ふきぐさ
)
を
吹
(
ふ
)
き
捲
(
まく
)
つた。
火
(
ひ
)
は
直
(
たゞち
)
に
其
(
そ
)
の
空隙
(
くうげき
)
に
噛
(
か
)
み
入
(
い
)
つて
益
(
ます/\
)
其處
(
そこ
)
に
力
(
ちから
)
を
逞
(
たくま
)
しくした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
小
(
ちひ
)
さな
身體
(
からだ
)
でありながら
少
(
すこ
)
し
鋭
(
するど
)
い
嘴
(
くちばし
)
を
持
(
も
)
つたばかりに、
果敢
(
はか
)
ない
雀
(
すゞめ
)
や
頬白
(
ほゝじろ
)
の
前
(
まへ
)
にのみ
威力
(
ゐりよく
)
を
逞
(
たくま
)
しくする
鵙
(
もず
)
が
小
(
ちひ
)
さな
勝利者
(
しようりしや
)
の
聲
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
つてきい/\と
際
(
きは
)
どく
何處
(
どこ
)
かの
木
(
き
)
の
天邊
(
てつぺん
)
で
鳴
(
な
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“威力”の意味
《名詞》
威 力(いりょく)
人を恐れさせる程の強い力。
迫力のある技やすぐれた能力、性能。
(法律)人の意思を制圧するに足る有形・無形の勢力。
(出典:Wiktionary)
“威力”の解説
威力
(出典:Wikipedia)
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“威”で始まる語句
威
威嚇
威張
威勢
威猛高
威丈高
威厳
威儀
威圧
威嚴