“噴飯:ふきだ” の例文
“噴飯:ふきだ”を含む作品の著者(上位)作品数
島崎藤村6
幸田露伴4
林不忘4
泉鏡花2
国木田独歩2
“噴飯:ふきだ”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)7.7%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.4%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
熊吉は往来で姉の風体ふうていを眺めて、子供のように噴飯ふきだしたいような顔付を見せたが、やがて連立って出掛けた。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
柳麗玉 (気を引き立てるように噴飯ふきだす)ぷっ、嫌よ、あんなやつに似ちゃあ——。で、どうしようっていうの?
甲乙ふたり噴飯ふきだして、申し合したように湯衣ゆかたに着かえて浴場ゆどのに逃げだしてしまった。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ダイアナとメァリーが歸つて來ると、ダイアナは自分の生徒が兄の生徒になつて了つたと知つて噴飯ふきだした。
子供のようなからだに、しかつめらしいかみしもを着ているのだから、ふだんなら噴飯ふきだすものがあるかも知れないがいまは、それどころではない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
榊も噴飯ふきだした。「姉さん、この二人は株屋に成りたてなんです。まだ成りたてのホヤホヤなんです」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この無邪気とも言えない、しかし子供のように噴飯ふきだしたくなるような告白は岸本を驚かした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
とわざと言って見せた。こういう時の節子の語気には岸本を噴飯ふきださせるほどの率直があった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三人は何を言っても気が晴れるという風だ。中には、手をたたいて、踊り上って笑うものもあった。それを聞くと、私も噴飯ふきださずにはいられなかった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ダイアナは噴飯ふきだした。「まあ、セント・ジョン、この方はまだせい/″\十七か十八よ。」
ルパンは突然プッと噴飯ふきだした。そして死骸をつかんでグイとそばへ押し転がした。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そうして腕を組み直しながら、今一度よく考え直してみましたが、そのうちに私は又、とてもおかしい……噴飯ふきだしたいくらい変テコな事実に気が付いたのです。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
三吉は噴飯ふきだして了った。お雪は巻煙草の灰を落しながら、二人の話を聞いていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
絵でも、見ようによっては、おちょぼ口が、いまにも噴飯ふきだしそうに歪んでいた。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
Naiveな、可憐かれんな、見ていても噴飯ふきだしたくなるような連中だ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と正木博士は噴飯ふきだした。その拍子にみ込みかけていた葉巻の煙にせて、苦しさと可笑おかしさをゴッチャにした表情をしながら、慌てて鼻眼鏡を押え付けた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「うふッ」叩きつけられたように伏していた喬之助が、噴飯ふきだしたのだ。「あははははは、御苦労な! 土偶人形でくにんぎょうの勢揃い……カッ! これでもくらえッ!」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すべてのおそろしさも打ち忘れてプッと噴飯ふきださずにはゐられなかつた。
去年——一昨年——一昨々年——あゝ、未だ世の中を其程それほど深く思ひ知らなかつた頃は、噴飯ふきだしたくなるやうな、気楽なことばかり考へて、この大祭日を祝つて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「ハッハッハッハッハッハッ」と二三人が噴飯ふきだして了った。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
年内の御重宝ごちょうほう九星売が、恵方えほうの方へ突伏つっぷして、けたけたとたまらなそうに噴飯ふきだしたれば、苦虫と呼ばれた歯磨屋はみがきやが、うンふンと鼻で笑う。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
亭主噴飯ふきだして、さてさておかしきことを云う人よと云う。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「ああ、ツライなあ、運が悪いなあ」などと戯れて、直樹が手に持った札を数える若々しい声を聞くと、何時もお雪は噴飯ふきださずにいられないのであるが、その晩は一緒に遊ぼうともしなかった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ハッハッハッハッハッ」と一同が噴飯ふきだして了った。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
おちょぼ口が、いまにも噴飯ふきだしそうに歪んでいた。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
むく/\と起き上つたる清吉寝惚眼ねぼれめをこすり/\怪訝顔してまごつくに、お吉とも/″\噴飯ふきだして笑ひ、清吉昨夜は如何したか、となぶれば急に危坐かしこまつて無茶苦茶に頭を下げ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
むくむくと起き上ったる清吉寝惚眼ねぼれめをこすりこすり怪訝顔けげんがおしてまごつくに、お吉ともども噴飯ふきだして笑い、清吉昨夜ゆうべはどうしたか、となぶれば急にかしこまって無茶苦茶に頭を下げ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私は独りで噴飯ふきだしてしまった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
篠田は腹を拘へて噴飯ふきだせり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
女中も思わず噴飯ふきだして、
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
市村といふ弁護士も、あれでなか/\食へない男なんです。彼様あんな立派なことを言つて居ましても、畢竟つまり猪子といふ人を抱きこんで、道具に使用つかふといふ腹に相違ないんです。彼の男が高尚らしいやうなことを言ふかと思ふと、私は噴飯ふきだしたくなる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すると如何にもそれが自然らしかつたので、あきれた酒井は、ふつと、噴飯ふきだしかけたのを半巾ハンケチくわへて後ろ向きになつたが、込みあげてくる笑ひが止まらず、声をのんで身をふるはせて居たのが悲しみにせきあげるやうに見えたので拍手喝采大受けに受けた。
(新字旧仮名) / 喜多村緑郎(著)
そこで古風の人がタマに当今の人に其の御茶壺の話を仕て聞かせると、誰も噴飯ふきだして笑うので有りますが、当今の紳士の旅行の状態を見ると、余り贅沢過ぎて何の事は無い、つまり御茶壺になって歩いて居るのだ、と或人が評を仕ましたのを聞いて、甚だおかしいと思って居ります。
旅行の今昔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
朝の食膳に向っている時、そうして張り合っている不快な顔の筋肉が、ふとくすぐられるようなゆるびを覚えて、双方で噴飯ふきだしてしまうようなことはこれまでにめずらしくなかったが、このごろの笹村の嫌厭けんえんの情は妻のそうした愛嬌チャームを打ち消すに十分であった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)