“兄弟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうだい43.2%
けいてい13.6%
きやうだい8.9%
はらから8.9%
ふたり8.3%
きょうでえ5.3%
けうだい2.4%
きようだい2.4%
ブラザー1.8%
ブリューデル0.6%
きやうでい0.6%
アミーゴ0.6%
ブラザーズ0.6%
えおと0.6%
きゃうでえ0.6%
きょうでい0.6%
オトドヒ0.6%
フレール0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その金魚きんぎょともだちもなく、おやや、兄弟きょうだいというものもなく、まったくのひとりぼっちで、さびしそうに水盤すいばんなかおよぎまわっていました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
めては父母兄弟けいてい余所よそながらの暇乞いとまごいもなすべかりしになど、様々の思いにふけりて、睡るとにはあらぬ現心うつつごころに、何か騒がしき物音を感じぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
はやがさめても何時いつまでもるのがいゝか、おそがさめてもむつくりきるのがいゝか、そのことで兄弟きやうだいあらそつてました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
宗矩は、さっきからそれを怪しんでいたが、老人も兄弟はらからも、五郎右衛門については、一言も触れないので、とうとう訊ね出したのである。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家に伝わる家祖のそんな遺言があるのを知ったのは、当時、兄弟ふたりともまだ二十歳はたちがらみのころだった。茫々ぼうぼう、三十年ぢかい前だった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄弟きょうでえ、あれを聞いたか? うん、確かにあの男は何もかもみんな知ってたんだぞ。奴のつらを見ろ。ちゃんとあそこにえてあるぜ。」
よしや千萬里ばんりはなれるとも眞實まこと親子おやこ兄弟けうだいならば何時いつかへつてうといふたのしみもあれど、ほんの親切しんせつといふ一すぢいとにかヽつてなれば
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
勉強家べんきようかける、懶怠なまけられてはこまるけれど、わづらはぬやうにこゝろがけておれ、けておまへは一つぶものおやなし、兄弟きようだいなしとふではいか
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
兄弟ブラザーたちがあたかも実際に自分の肉体で経験したことがあるかのように、彼岸のものごとを語る声が聞えた。
もっと多くのコーヒーがつくられ、新しい葉巻に火がつけられ、兄弟ブリューデルマイエルはヴァイオリンをとりだしてそっと調律しはじめた。
おい、兄弟きやうでい、これが、そら、お前に話したあの当人だよ。それあ見ものだぞ! お前の頭よりでつかいくれえのコップを
きょうは、昨夜は大将だったのが、兄弟アミーゴに変っている。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
兄弟ブラザーズたちの何人かもついてきたが、これはたいてい名前で思い出すことができた——兄弟ブリューデルレスト、兄弟ブリューデルパーゲル、兄弟ブリューデルシュリーマン
世は斯くぞ宇多の宇迦斯うかし兄弟えおとあれど帰服まつろはずおとぞ仕へし
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
自由で結構さ、兄弟きゃうでえ。で、どんな海員だってこれより公平なことが言える者がいるなら、お目にかかりてえや!
何でもてんでに稼ぐのが一番だ、稼いで親に安心をさせなさるがい、私の体に何様どんな事があろうと、他人だから心配しんぺいなせいやすな……兼、手前てめえとも兄弟きょうでいじゃアねえぞ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なつかしき我が兄弟オトドヒよ我がために
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「一寸、私のフィアンセにめぐりあつてよ、あの女達は、私の兄弟フレール——あとでお祝ひしませうよ」
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)