“ししん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シシン
語句割合
紫宸21.7%
私心13.0%
獅身8.7%
至親8.7%
史進4.3%
使臣4.3%
刺針4.3%
司晨4.3%
四箴4.3%
士真4.3%
子新4.3%
屍神4.3%
指針4.3%
紫袗4.3%
至信4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫宸ししん清涼せいりょう弘徽殿こきでんなどになぞらえられていた所の一切の御物ぎょぶつ——また昼の御座ぎょざの“日のふだ”、おん仏間の五大尊の御像みぞう
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえ官兵衛にこころよからぬ者どもも、日ごろの私心ししんや不和などは一切打ち捨てて談合もし結束もしてくれねば困る
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けふのとまりのことを知りて出迎へし「リフレエ」着たる下部しもべに引かれて、白石はくせききざはしのぼりゆくとき、園の木立をもるるゆふ日あけごとく赤く、階の両側ふたがわうずくまりたる人首じんしゅ獅身ししんの「スフィンクス」を照したり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
即ち今の有婦の男子が花柳に戯るゝが如き不品行をいましめたるものならんなれども、人間の死生は絶対の天命にして人力の及ぶ所に非ず。昨日の至親ししんも今日は無なり。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かりそめの旅人に過ぎない王進母子おやこへだが、ひとつせがれ史進ししんのために、末長く師となって、村に永住してもらえまいかという相談なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帳場のあいそもソラ耳に、彼は史進ししん李忠りちゅうのふたりをともなって二階へあがり、そこの一卓をめぐって、三人かなえのごとき大腰をおろし合った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平和会議に集る世界の列強の使臣ししんにして、この人道の根柢こんていをさえ忘却する事なくんば、ここに掲ぐる二大問題の解決の如きは誠に易々いいたるのみである。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
それからいま一つミカン類にとっておもしろいことは、その枝上しじょうにある刺針ししん、すなわちトゲの件である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
下学集かがくしゅう』上、鶏一名司晨ししん云々、日本にて木綿付鳥ゆうつけどり、あるいはいわく臼辺鳥うすべどり、これは臼の辺に付けまつわって米を拾うからの名であろう。
孝孺のこのげんてらせば、鄭暁ていぎょうの伝うるところ、実にむなしからざる也。四箴ししんの序のうちの語に曰く、天にがっして人に合せず、道に同じゅうして時に同じゅうせずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
功をたのんで威勢を振うので、付近の郡守はみな彼を恐れていると、ある時その子の士真ししんをつかわして、付近の各州を巡検させることになって、この深州へも廻って来た。
戴曼公は書法を高天漪こうてんいに授けた。天漪、名は玄岱げんたいはじめの名は立泰りゅうたいあざな子新ししん、一のあざな斗胆とたん、通称は深見新左衛門ふかみしんざえもんで、帰化明人みんひとえいである。祖父高寿覚こうじゅかくは長崎に来て終った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
印度インド、日本等に於て屍神ししん屍鬼しき、もしくは火車かしゃ等と称する妖異ものがたりの内容を検する時は、この種の夢遊行為……すなわち屍体飜弄が誤伝せられたるものなる事を、自然科学
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その前へ行ってみると「タイム・マシーン第四号」と真鍮しんちゅうの名札が上にうってあり、その名札の下には、計器が五つばかりと、そして白い大きな時計の指針ししんのようなものが並んでついていた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ヒゲをるやら、金剣きんけん銀帯ぎんたいいてみるやら、宮廷武官の紫袗ししんと称する短か羽織を引っかけるなど、さながら楽屋裏の忙しさと異ならない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今世こんせ主君きみにも未來みらい主君きみにも、忠節ちうせつのほどあらはしたし、かはあれど氣遣きづかはしきは言葉ことばたくみにまことくなきがいまつねく、誰人たれびと至信ししん誠實せいじつに、愛敬けいあいする主君きみ半身はんしんとなりて
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)