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紫宸
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ししん
ふりがな文庫
“
紫宸
(
ししん
)” の例文
現
(
げ
)
にまのあたりに見奉りしは、
二四
紫宸
(
ししん
)
清涼
(
せいりやう
)
の
御座
(
みくら
)
に
朝政
(
おほまつりごと
)
きこしめさせ給ふを、
百
(
もも
)
の
官人
(
つかさ
)
は、かく
賢
(
さか
)
しき君ぞとて、
詔
(
みこと
)
恐
(
かしこ
)
みてつかへまつりし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
紫宸
(
ししん
)
、
清涼
(
せいりょう
)
、
弘徽殿
(
こきでん
)
などになぞらえられていた所の一切の
御物
(
ぎょぶつ
)
——また昼の
御座
(
ぎょざ
)
の“日の
簡
(
ふだ
)
”、おん仏間の五大尊の
御像
(
みぞう
)
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
摂政関白以下の公卿殿上人からも、丁重にもてなされ、清涼
紫宸
(
ししん
)
の豪華な宮殿をわが家として、歓楽に明け暮れる生活を送っておりました。それが、寿永の秋の始めでございました。
現代語訳 平家物語:13 灌頂の巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「……いまは幕府に追われて都門を捨て、
紫宸
(
ししん
)
の
廂
(
ひさし
)
もない身であった。たのむ木蔭の宿は、これだろうか」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
皇居はいま、二条の
里内裏
(
さとだいり
)
にあるので、
紫宸
(
ししん
)
、
清涼
(
せいりょう
)
の
階
(
きざはし
)
ではないが、
御簾
(
みす
)
ちかく彼を召されて、特に、
賜酒
(
ししゅ
)
を下され、そして
音吐
(
おんと
)
まぎれなく、帝じきじきのおねぎらいであった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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清涼
(
せいりょう
)
、
紫宸
(
ししん
)
の皇居とちがって、ここは広いといっても、もと西園寺
実氏
(
さねうじ
)
の私邸であった町なかの館である。何につけお耳うるさい。いつもそれには気をつかっている三位ノ局
廉子
(
やすこ
)
がすぐ言った。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
宸
漢検1級
部首:⼧
10画
“紫宸”で始まる語句
紫宸殿