至親ししん)” の例文
二月に至り、燕王入覲にゅうきんす。皇道こうどうを行きて入り、陛に登りて拝せざる等、不敬の事ありしかば、監察御史かんさつぎょし曾鳳韶そうほうしょうこれをがいせしが、帝曰く、至親ししん問うなかれと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
即ち今の有婦の男子が花柳に戯るゝが如き不品行をいましめたるものならんなれども、人間の死生は絶対の天命にして人力の及ぶ所に非ず。昨日の至親ししんも今日は無なり。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)