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さかば
ふりがな文庫
“
酒場
(
さかば
)” の例文
酒場
(
さかば
)
へ、ずかずかとはいってくるなり、ぶるるんと、からだをゆさぶって
雪
(
ゆき
)
をはらいおとし、黒馬旅館の女あるじに向かって、そう言った。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
それ
故
(
ゆえ
)
に、
結局
(
けっきょく
)
へとへとになって、
揚句
(
あげく
)
は
酒場
(
さかば
)
で
泥酔
(
でいすい
)
し、わずかに
鬱
(
うつ
)
を
晴
(
は
)
らしたのです。
彼
(
かれ
)
は、
芸術
(
げいじゅつ
)
を
商品
(
しょうひん
)
に
堕落
(
だらく
)
さしたやからをも
憤
(
いきどお
)
りました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おお眼の前を走る多數の襤褸の市の民、
貧者
(
ひんじや
)
の
酒場
(
さかば
)
、
燈
(
ひ
)
の町、
灯
(
ほ
)
の影暗祕密の路次
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
さて、その宿屋の下のへやの、大きな
酒場
(
さかば
)
には、おおぜい人があつまっていました。人形芝居をもって旅まわりしている男が来て、ちょうどそこへ小さい舞台をしかけたところでした。
旅なかま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
なにも知らない警部モロは、上陸すると、すぐその足で、
酒場
(
さかば
)
雑草園へいった。それは、まず忠実にいいつけられた用事をはたし、ほかからうたがいの眼をむけられないためであった。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
まるで
酒場
(
さかば
)
の
醉
(
よ
)
ひどれのやうな
兵士
(
へいし
)
の
集團
(
しふだん
)
は
濕
(
しめ
)
つた
路上
(
ろじやう
)
に
重
(
おも
)
い
靴
(
くつ
)
を
引
(
ひ
)
き
摺
(
ず
)
りながら、
革具
(
かはぐ
)
をぎゆつぎゆつ
軋
(
きし
)
らせながら
劍鞘
(
けんざや
)
を
互
(
たがひ
)
にかち
合
(
あは
)
せながら、
折折
(
をりをり
)
寢言
(
ねごと
)
のやうな
唸
(
うな
)
り
聲
(
ごゑ
)
を
立
(
た
)
てながら
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
薄れた
白
(
しろ
)
つぽい日の
目
(
め
)
は
酒場
(
さかば
)
の
床
(
ゆか
)
に
吐散
(
はきち
)
らした
痰
(
たん
)
のやうで
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
瞳
(
ひとみ
)
青きフランス
酒場
(
さかば
)
の
淫
(
たは
)
れ
女
(
め
)
が
湯浴
(
ゆあみ
)
のさまを思ひやり
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
酒場
(
さかば
)
のおやじが気のない
調子
(
ちょうし
)
で言ったとたん、ばたばたと足音が近づき、ドアをさっとひらいて、あの
浮浪者
(
ふろうしゃ
)
のトーマスがとびこんできた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
また、その
港
(
みなと
)
の
景色
(
けしき
)
や、
街
(
まち
)
の
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
や……
小路
(
こうじ
)
の
角
(
かど
)
には、たばこ
屋
(
や
)
があって、
果物屋
(
くだものや
)
があって、
赤
(
あか
)
い
旗
(
はた
)
の
立
(
た
)
っている
酒場
(
さかば
)
のあることも、
話
(
はな
)
しました。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ホテル・クナンの、しずかな
酒場
(
さかば
)
の
片隅
(
かたすみ
)
に、ロッセ氏は、私を連れていった。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
人道にむかひて開く
酒場
(
さかば
)
こそは
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
酒場
(
さかば
)
の薄い硝子から
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
博士
(
はくし
)
の家は町をみおろす、
丘
(
おか
)
のうえに建っている。そこからは、丘のふもとの『
銀
(
ぎん
)
ねこ』
酒場
(
さかば
)
や、バスの
停留所
(
ていりゅうじょ
)
が、ひと目でみることができた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
美
(
うつく
)
しい
女
(
おんな
)
たちは、
悲
(
かな
)
しい、やるせない
唄
(
うた
)
をうたいながら、
酒場
(
さかば
)
の
前
(
まえ
)
をあるいていました。
若者
(
わかもの
)
たちは、
夕焼
(
ゆうや
)
けのように
紅
(
あか
)
い、サフラン
酒
(
しゅ
)
の
杯
(
さかずき
)
を、
唇
(
くちびる
)
にあてて
味
(
あじ
)
わっていました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
酒場
(
さかば
)
の
前
(
まえ
)
を、
美
(
うつく
)
しい
女
(
おんな
)
がやさしい、いい
声
(
こえ
)
で
唄
(
うた
)
をうたって
通
(
とお
)
りました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽船
(
きせん
)
が、
港
(
みなと
)
に
着
(
つ
)
くと、
人々
(
ひとびと
)
は、
陸
(
りく
)
を
見物
(
けんぶつ
)
するために、あがったのです。
父親
(
ちちおや
)
も、ぶらぶらと
歩
(
ある
)
いてみました。どこの
船着
(
ふなつ
)
き
場
(
ば
)
も、そうであるように、
街
(
まち
)
はにぎやかでした。
酒場
(
さかば
)
もあれば、
宿屋
(
やどや
)
もある。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“酒場”の解説
酒場(さかば)とは、主にアルコール飲料を提供する飲食店の総称で、一般に「接待」を伴わない飲酒店のこと。日常的な表現では飲み屋ともいう。中世においては様々な立場、職業の人間が集まり、互いに情報を提供し、交流を深める社交場としての役割も果たしていた。
(出典:Wikipedia)
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“酒場”で始まる語句
酒場台
酒場女
酒場男
酒場主任
酒場舞踏場