“劍鞘”の読み方と例文
新字:剣鞘
読み方割合
けんざや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いきなり左(ひだり)の方(はう)でガチヤガチヤと劍鞘(けんざや)の鳴(な)る音(おと)がした。ゴソツと靴(くつ)の地(ち)にこすれる音(おと)がした。同時(どうじ)に「ウウツ‥‥」と唸(うな)る人聲(ひとごゑ)がした。私(わたし)がぎよツとして振(ふ)り返(かへ)る隙(すき)もなかつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
まるで酒場(さかば)の醉(よ)ひどれのやうな兵士(へいし)の集團(しふだん)は濕(しめ)つた路上(ろじやう)に重(おも)い靴(くつ)を引(ひ)き摺(ず)りながら、革具(かはぐ)をぎゆつぎゆつ軋(きし)らせながら劍鞘(けんざや)を互(たがひ)にかち合(あは)せながら、折折(をりをり)寢言(ねごと)のやうな唸(うな)り聲(ごゑ)を立(た)てながら
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)