“けんざや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
劍鞘50.0%
剣鞘50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いきなりひだりはうでガチヤガチヤと劍鞘けんざやおとがした。ゴソツとくつにこすれるおとがした。同時どうじに「ウウツ‥‥」とうな人聲ひとごゑがした。わたしがぎよツとしてかへすきもなかつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
まるで酒場さかばひどれのやうな兵士へいし集團しふだんしめつた路上ろじやうおもくつりながら、革具かはぐをぎゆつぎゆつきしらせながら劍鞘けんざやたがひにかちあはせながら、折折をりをり寢言ねごとのやうなうなごゑてながら
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
先方むこうでも声に応じて駈けて来た。が、惨憺たる此場このば光景ありさまを見て、いずれも霎時しばらく呆気あっけに取られた。巡査は剣鞘けんざやを握って進み出た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)