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祖
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おや
ふりがな文庫
“
祖
(
おや
)” の例文
かれ天の下治らしめさむとせしほどに、
平群
(
へぐり
)
の臣が
祖
(
おや
)
、名は
志毘
(
しび
)
の臣、
歌垣
(
うたがき
)
に立ちて
一
、その
袁祁
(
をけ
)
の命の
婚
(
よば
)
はむとする
美人
(
をとめ
)
の手を取りつ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
中臣藤原の遠つ
祖
(
おや
)
あめのおしくもね。遠い昔の 日のみ子さまのお
食
(
め
)
しの
飯
(
いひ
)
とみ酒を作る御料の水を、大和
国中
(
くになか
)
残る隈なく捜し蒐めました。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
朝廷も世間のうち、人と人との寄りあい、げに、その
弊
(
へい
)
は
否
(
いな
)
みがたい。が、遠い
祖
(
おや
)
たちが叡智で築いた国の
要
(
かなめ
)
だ。乱離にしてよいものではない。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「聞く人の
鑒
(
かがみ
)
にせむを、
惜
(
あたら
)
しき清きその名ぞ、
凡
(
おほろか
)
に心思ひて、
虚言
(
むなこと
)
も
祖
(
おや
)
の名
断
(
た
)
つな、大伴の
氏
(
うぢ
)
と名に
負
(
お
)
へる、
健男
(
ますらを
)
の
伴
(
とも
)
」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
『竹取物語』は、すでに古く紫式部が命名したように、小説の
祖
(
おや
)
として有名な作品である。しかし有名なわりには適切な評価を受けていないと思う。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
頻
(
しきり
)
と耳を振って、露深い秋草を踏散して、
嘶
(
いなな
)
く声の男らしさ。
私
(
ひそか
)
に勝利を願うかのよう。
清仏
(
しんふつ
)
戦争に
砲烟
(
ほうえん
)
弾雨の間を駆廻った
祖
(
おや
)
の血潮は、たしかにこの馬の胸を流れておりました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
今やこの未来の
遠
(
とお
)
つ
祖
(
おや
)
は、恰かも用心深い猫が、どこかから主人が見ておりはせぬかと、片方の眼であたりに注意をはらいながら、石鹸でござれ、蝋燭でござれ、獣脂でござれ、
金糸鳥
(
カナリヤ
)
でござれ
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それを、われらの遠つ
祖
(
おや
)
どもが、刻苦いたして、一語半語ずつ理解いたして参ったに相違ござらぬ。遠つ祖どもの苦心があればこそ、二千年この方、幾百億の人々が、その余沢に潤うてござるのじゃ。
蘭学事始
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
わが歌は吾が
遠
(
とほ
)
つ
祖
(
おや
)
サモスなるエピクロス師にたてまつる歌
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
遠き
祖
(
おや
)
の片身の
鎧
(
よろひ
)
万代
(
よろづよ
)
にいかで我が名も伝へてしがな
故郷七十年
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かくてまた遠き
祖
(
おや
)
より
伝
(
つた
)
ヘこし
秘密
(
ひみつ
)
の
聖磔
(
くるす
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鍛冶の
祖
(
おや
)
トバルカインは、いそしみて
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
祖
(
おや
)
を
守
(
も
)
り俳諧を守り
守武忌
(
もりたけき
)
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
ここに
天
(
あめ
)
の
兒屋
(
こやね
)
の命、
布刀玉
(
ふとだま
)
の命、天の宇受賣の命、
伊斯許理度賣
(
いしこりどめ
)
の命、
玉
(
たま
)
の
祖
(
おや
)
の命、并せて
五伴
(
いつとも
)
の
緒
(
を
)
三
を
支
(
あか
)
ち加へて、
天降
(
あも
)
らしめたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「おれの
祖
(
おや
)
は、七、八代前までは、平家の小松殿の身内だったが、壇ノ浦このかた落ちぶれて」と、いうのもあるし。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藤原の遠つ
祖
(
おや
)
、中臣の氏の神、
天押雲根
(
あめのおしくもね
)
と申されるお方の事は、お聞き及びかえ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
祖
(
おや
)
の
祖
(
おや
)
のそのいにしへは神なれば人は神にぞ
斎
(
いつ
)
くべらなる
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鍛冶
(
かぢ
)
の
祖
(
おや
)
トバルカインは、いそしみて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
同母弟
(
いろせ
)
大
長谷
(
はつせ
)
の王子
三
のために、
坂本
(
さかもと
)
の
臣
(
おみ
)
等が
祖
(
おや
)
根
(
ね
)
の臣を、
大日下
(
おほくさか
)
の王
四
のもとに遣して、詔らしめたまひしくは
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
藤原の遠つ
祖
(
おや
)
中臣の氏の神、
天押雲根
(
あめのおしくもね
)
と申されるお方の事は、お聞き及びかえ。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
都の片すみでは、もう数代の
祖
(
おや
)
おやを経ている中流社会の一
戸
(
こ
)
であった。そしてこれからも、
屋敷畑
(
やしきばたけ
)
の芋のように、
子蔓
(
こづる
)
孫蔓
(
まごづる
)
を幾代にも世の中へはわせて行くであろうことも確実であった。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分の
祖
(
おや
)
たちが長く覚え伝へ語りついで、かうした世に逢はうとは考へもつかなかつた
時代
(
ときよ
)
が来たのだと思うた瞬間、何もかも見知らぬ世界に住んでゐる気がして、唯驚くばかりであつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そなたの
父御
(
ててご
)
も、
戦
(
いくさ
)
でお果てなされたが、その父御は、そなたの不具を、自分のなした
業
(
ごう
)
のむくいか、遠い武門の
祖
(
おや
)
どもが、多くの人々を
殺
(
あや
)
めたゆえの因果かと、よう仰っしゃっておいでだった……。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自身の
祖
(
おや
)
たちが、長く覚え伝え、語りついで来た間、こうした事に行き逢おうとは、考えもつかなかった
時代
(
ときよ
)
が来たのだ、と思うた瞬間、何もかも、見知らぬ世界に
追放
(
やら
)
われている気がして
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
むな言も
祖
(
おや
)
の名断つな
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“祖”の意味
《名詞》
(おや) 事物のはじめ。元祖。
(おや) 自分よりも前の世代。
(ソ) 血統や一家系の最初の人。
(ソ) 一つの教え、流派、物事などを始めた人。元祖。
(出典:Wiktionary)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
“祖”を含む語句
祖父
祖母
曾祖母
祖父様
曾祖父
先祖
道祖神
祖母様
遠祖
曽祖父
祖々
道祖
曽祖母
祖先
祖廟
大御祖
御祖母
宗祖
祖神
皇祖
...